2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320106
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
粟屋 憲太郎 Rikkyo University, 文学部, 教授 (90031369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊香 俊哉 都留文科大学, 文学部, 教授 (80347369)
林 博史 関東学院大学, 経済学部, 教授 (80180975)
内海 愛子 大阪経済大学, アジア太平洋研究センター, 客員教授 (70203560)
永井 均 広島市立大学, 平和研究所, 講師 (40347620)
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Keywords | 日本史 / 社会学 / 政治学 / 西洋史 / 東洋史 / 東京裁判 / BC級裁判 / 国際軍事裁判 |
Research Abstract |
第2年度にあたる2008年度は、第1年度に引き続き、研究代表者・分担者がそれぞれ東京裁判及びBC級戦争犯罪裁判の一次資料を収集することに努めた。 研究代表者の粟屋は、ニュージーランド・オーストラリアに赴き、両国の対日戦犯裁判に関する史資料を調査・収集した。さらに、08年11月10〜12日の日程で開催された“東京裁判国際シンポジウム"(於メルボルン大学・オーストラリア)において「被告選定の経緯」と題して研究報告を行なった。林博史は、アメリカ・カナダ・イギリスの調査に赴き、各国の国立公文書館に収蔵されている“連合国戦争犯罪委員会(UNWCC)"の対日戦争裁判関係の史資料を収集した。現在は、このとき収集した史資料の分析を進めており、研究成果として近日公表される予定である。永井均は、第1年度に引き続き、フィリッピンに趣き東京裁判・BC級戦争犯罪裁判に関するフィリピン側の資料を発掘・収集に努めた。内海愛子は、インドネシア・マレーシアに赴き、国立公文書館等でBC級戦争裁判関係-泰緬鉄道・従軍慰安婦の案件を中心に-の資料収集にあたるとともに、現地調査を行ない、関係者への聞き取りを併せて行なった。伊香俊哉は、中国に赴き、南京・上海における戦争被害・戦争犯罪の実態調査、さらに東京裁判・BC級戦争犯罪裁判における、中国政府の動向に関する重要資料を収集した。 総じて、第2年度においては、第1年度に引き続き、戦犯裁判(東京裁判・BC級戦争犯罪裁判)に関する重要資料を調査・収集することができた。とくに、この度収集した史資料のなかには、これまで所在・存在があきらかにされていなかった史資料を多く含んでおり、対日戦争犯罪裁判研究に大いに貢献する成果が得られたといえる。本科研の最終年度にあたる2009年度は、これら史資料の分析を本格的にすすめ、研究成果をあきらかにしていく。
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Research Products
(1 results)