2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320106
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
粟屋 憲太郎 Rikkyo University, 文学部, 教授 (90031369)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊香 俊哉 都留文科大学, 文学部, 教授 (80347369)
林 博史 関東学院大学, 経済学部, 教授 (80180975)
内海 愛子 大阪経済大学, アジア太平洋研究センター, 客員教授 (70203560)
永井 均 広島市立大学, 平和研究所, 講師 (40347620)
|
Keywords | 日本史 / 社会学 / 政治学 / 西洋史 / 東洋史 / 東京裁判 / BC級裁判 / 国際軍事裁判 |
Research Abstract |
第3年度にあたる2009年度は、第1年度、第2年度に引き続き、研究代表者・分担者がそれぞれ東京裁判及びBC級戦争犯罪裁判の一次資料を収集することに努めた。対日戦争犯罪裁判研究を総合的に深めていく上で、更なる資料収集が不可欠と判断されたためである。以下に研究代表者・分担者の2009年度の研究実績を記す。研究代表者の粟屋は、これまで収集した史資料を整理・分析を進めた。さらに韓国の対日戦犯裁判に対する動向をあきらかにするため、東京裁判に関する韓国の新聞を調査した。韓国在住の研究協力者の協力を得て、東京裁判を報じた新聞記事を収集し分析を進めている。また粟屋は、本科研における研究成果を踏まえたうえで、2010年3月29日に開催された"東京裁判研究会"(於成均館大学・ソウル)において「東京裁判とは何か」と題する研究報告を行なった。林博史は、東京裁判及びBC級戦争犯罪裁判に関するアメリカ・イギリス・ニュージーランドの資料調査を行い、これら関係各国の国立公文書館に収蔵されている"連合国戦争犯罪委員会(UNWCC)"の対日戦争裁判関係の史資料を収集した。現在はこれら収集した史資料の分析を進めている。永井均は、第2年度に引き続きフィリッピンに赴き、東京裁判・BC級戦争犯罪裁判に関するフィリピン側の資料を発掘・収集に努めた。内海愛子は、国立公文書館等でBC級戦争裁判関係-泰緬鉄道・従軍慰安婦の案件を中心に-の資料収集にあたるとともに、スガモプリズンに収監されていた戦犯および関係者からの聞き取り・資料の収集を併せて行なった。伊香俊哉は、ロンドン国立公文書館に赴き、BC級裁判に関する同国の戦犯関係資料、さらに同裁判におけるイギリス政府の動向に関する公文書を収集し分析をすすめている。
|