Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木畑 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012501)
柴 宜弘 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50187390)
石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30212898)
近藤 孝弘 名古屋大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (40242234)
小田 博志 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30333579)
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Research Abstract |
本研究は,第二次世界大戦期に大規模なジェノサイドや強制移住を経験したヨーロッパについて,大戦終結後の秩序再編の二重性(国内の社会再建と地域的な秩序再編の同時進行),秩序再編の段階性,長期性(冷戦下での地域秩序の再編と冷戦終結後の地域秩序の再再編),秩序再編のための取組みの包括性という三点の特徴に着目しながら,国内的,地域的な秩序再編の様相を分析するものである。具体的には,(a)社会崩壊と秩序変動,(b)被害者支援,加害者の統合,(c)被害者のメンタルケア,(d)歴史的記憶の継承,(e)再発防止のための教育実践の5つの観点から分析を行なう。これらの分析を通じて地域和解,反ジェノサイド社会の構築のための方策を追究し,ジェノサイド後の社会復興を急務とする地域の復興,再建に応用してゆくための指針を提供することが本研究の目的である。 研究初年度にあたる本年度は,ゲオルク,エッカート,国際教科書研究所(ドイツ),北東アジア財団(韓国)との協力の下に平成20年10月にブランシュヴァイク市(ドイツ)にて開催予定の国際シンポジウムの準備会合を,研究代表者ならびに研究分担者1名がFalkPingel博士(ゲオルク,エッカート,国際教科書研究所),ハン,ウンスク教授(高麗大学)らとともに平成19年5月にソウル市(韓国)にて開催した。また,同年10月には研究代表者ならびに研究分担者2名がハレ市(ドイツ)にてHarald.G.Muller教授(ハレ,ヴィッテンベルク大学)と研究交流を行なった。そのほか,同年6月,8月,11月,平成20年1月に計4回の研究打ち合わせを東京大学にて行なった。研究成果の公表としては,研究代表者ならびに研究分担者の一部が,雑誌,口頭報告等のかたちで成果を公表した。
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