2007 Fiscal Year Annual Research Report
ミクロネシアにおける日本統治の終焉および戦時からの「復興」
Project/Area Number |
19330034
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
今泉 裕美子 Hosei University, 国際文化学部, 教授 (30266275)
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Keywords | 植民地 / 委任統治 / 信託統治 / 南洋群島 / ミクロネシア / 引揚げ / 復興 / 日米関係 |
Research Abstract |
2007年後半から気管支炎など体調不良が読いたため,必ずしも計画通りに研究は進め得なかったが,下記の点において調査は十分な成果をあげた。 【国内調査】<史・資料調査>外務省領期に関ずる新しい史料を発掘し得た。個人所有の写真や公文書,関連映像を拝借,複写した。 <聞き取り調査>沖縄の南洋群島引島楊者団体「南洋群島帰還者会」の主催するミクロネシア慰霊及び交流の旅に参加し,また沖縄にて米軍侵攻時及び収容所での生活些ついて聞さ取りを行った。サイパン高等女学校同窓会,南洋興発(株)関係者の 「南興会」,その他個人に取材し,戦時および収容所について聞き取りをした。本年度は,教科書の「集団自決」の記述をめぐる問題が明らかになり,南洋群島で同様な経験をしながらも従来なかなか口をひらきづらかった方々が,積極的に取材に応じたいとの申し出をしてくださり,研究計画の予定以外にもこれらの方々から取材をしたため,計画より出張が増えた。 【海外訥査】<アメリカ>史料調査を秋に予定していたが,既述のような体調不良により長距離の飛行機搭乗が不可能であったため,本調査は次年度以後に実施することとした。その代わりに,本年度までに収集した米国公公文書館の史料を整理し分析し,さらなる調査に備えた。また冷ワイ大学図書館の関係者と日本でお会いする機会を得て,本研究課題について情報交換を進めることとなった。 <ミクロネシア>南洋群島帰還者会による尉霊及び交流の旅に敢材し,地元研究者と情報交換をしたほか,ミクロネシア連邦のチューク州(旧トラック諸島),協力者と接して今後の調査について情報を得た。 <韓国>すでに研究交流を行ってきた韓国の調査グループと日本でお会いする機会があり,情報を交換した。 【成果の発表】冒頭に述べた体調不良により,研究成果をまとめるに至らなかったので,次年度以後に発表することとした。
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