2008 Fiscal Year Annual Research Report
マルクス抜粋ノートの編集とその活用による『資本論』形成史研究の新段階の開拓
Project/Area Number |
19330042
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
平子 友長 Hitotsubashi University, 大学院・社会学研究科, 教授 (50126364)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪 俊一 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50161659)
浅川 雅巳 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (80364214)
赤間 道夫 愛媛大学, 法文学部, 教授 (30175781)
内田 博 藤女子大学, 人間生活学部, 教授 (20168701)
森下 宏美 北海学園大学, 経済学部, 教授 (90191022)
|
Keywords | マルクス / エンゲルス / Marx-Engels-Gesamtausgabe(MEGA) / 資本論 / リービッヒ / フラース / イギリス古典派経済学 / アイルランド問題 |
Research Abstract |
【MEGA研究と編集】平成20年度、大谷禎之介編集によるMEGA BandII/11.Karl Marx:Manuskriptezum zweiten Buch des,,Kapitals“1868 bis 1881.S.1-1850が計画に従い、刊行された。MEGA BandII/13(同年刊行)と併せて、『資本論』第2巻に関係するすべての草稿・著作が刊行された。大谷は、この巻に、今後『資本論』成立史研究に不可欠になると思われる「序文」、「成立と来歴」をLudmira Vasina,Carl-Erich Vollgrafと共同執筆した。MEGAII/18巻の編集に関しては、国際社会史研究所(Amsterdam)で収録したオリジナル画像と1920年代にモスクワで作成されたタイプ版解読原稿を照合しつつテキスト最終稿の作成を集中的に行った。マルクス、エンゲルスの草稿解読のために2008年12月、2009年3月、ベルリン・ブランデンブルク科学アカデミーMEGA編集本部からロルフ・ヘッカー教授を招聘して、ネイティヴ研究者による解読技術の講習・特に難解な箇所の検討を行った。【『資本論』成立史研究】本研究課題「マルクス抜粋ノートの編集とその活用による『資本論』形成史研究の新段階の開拓」の実現のために、研究合宿を3回(2008年9月、12月、2009年3月)行った。また連携研究者の出雲雅史と連携して、神奈川大学創立80周年記念国際シンポジウム『マルクスの遺産』(2008年12月5-6日)の第1部をシンポジウム・セミナー『MEGAとマルクス』にあてた。ミヒャエル・クレトケ教授(ランカスター大学)、ジャック・ビデ教授(パリ第10大学)、ロルフ・ヘッカー教授(ベルリン・ブランデンブルク科学アカデミー)などEU諸国における代表的MEGA研究者を招聘し、研究交流を行った。第1部セミナーには、平子、赤間と連携研究者も報告した(英語による)。
|
Research Products
(28 results)