2007 Fiscal Year Annual Research Report
介護サービス市場における情報の非対称性の緩和に関する研究
Project/Area Number |
19330051
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岸田 研作 Okayama University, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (30346407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷垣 靜子 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80263143)
乗越 千枝 鳥取大学, 医学部, 講師 (70389500)
藤井 大児 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (50346409)
張 星源 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (10304081)
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Keywords | 介護保険 / 応用計量経済学 / 老年学 |
Research Abstract |
本年度は、来年度に行う本調査のための文献狩猟や調査設計の検討を行った。文献狩猟の具体的内容は、以下の4点である。 1.選択型コンジョイント分析で用いる離散選択モデルの検討 選択肢が3つ以上の状況を扱う場合、しはしはいわゆる独立性の公理が満たされていない状況に直面することがある。そのような状況を処理するためのモデルについて文献狩猟を行い、変量パラメータモデルを始めとする様々なモデルについて検討した。しかし、現実的な計算可能性を考慮すると、入れ子型ロジットモデルを用いることが妥当であるという結論になった. 2.仮想質問法の検討 仮想質問法の設計の望ましい基準としては、直交配置が最も一般的である。しかし、提示する選択肢間の効用を同程度にすることやD-efficiencyなどの基準もある。仮想質問法のみならず、実験計画法の文献狩猟を行うことで、望ましい調査設計の基準について検討した。 3.福祉分野の政策評価手法に関する研究 日本社会福祉学会をはじめとする経済学以外の学会に積極的に参加し、そこで異分野の研究者と交流することを通じて、福祉・対人サービスに関する政策評価の理論と課題に関する情報収集を行った。 4.調査対象の確保 来年度に行う本格調査の手順について、調査対象の選定について自治体を始めとする関係者と協議を行った。また、調査票の発想や印刷に関して検討すべき課題を業者と協議した。
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