2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330085
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
宮下 清 Tokyo Metropolitan University, 経営学系, 教授 (50239399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹野 勲 神奈川大学, 経営学部, 教授 (70221405)
山本 寛 青山学院大学, 経営学部, 教授 (30240120)
薄上 二郎 大分大学, 経済学部, 教授 (00289985)
中山 健 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (50248829)
細海 昌一郎 首都大学東京, 経営学系, 准教授 (80287953)
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Keywords | 公的資格 / ホワイトカラー / 専門性 / ビジネス・キャリア検定 / CIPD / SHRM / 職業教育 / OJT |
Research Abstract |
研究目的は、ホワイトカラーの専門性とその外部評価制度といえる公的資格の現状と課題を、英米の実態や比較研究を通して明らかにすること、および組織が求める専門性や人事施策、公的資格のあり方を考察していくことである。今年度の研究実施計画として、研究代表者は英国での滞在研究および調査に重点を置き、研究の基盤構築を築くことであり、研究分担者はそれぞれの分野で関連する研究を進めることであった。 具体的に研究代表者は英国と米国で専門家への聞き取り調査と文献研究を行った。これはオックスフォード大学、ウォーリック大学をはじめとする英国の大学やアメリカ経営学会での協力関係をもとに、専門家との面談によりなされた。滞在研究により、英国での公的資格およびそれを取り巻く社会制度、経済・企業システムなどの総合的な理解につなげることができた。調査および研究を通して、英米でのホワイトカラー公的資格の位置付け、意義や問題点を理解し、研究全体のイメージを明確にし、研究対象を絞ることができた点は重要な成果と思われる。人事スタッフ資格に絞ったことで聞き取り調査が機能し、9月の欧州教育研究学会(職業教育部門セッション)で報告することもでき、先行研究の少ないホワイトカラー資格研究に貢献できたと考えられる。 研究分担者が取り組んだのは、内定期間中におけるEラーニング活用と公的資格取得支援機能の分析、職業訓練制度と労働法制に関する研究、リテンションに関する研究、企業規模別の比較研究、人的資本と組織資本の研究などである。いずれも公的資格を取り巻く様々な側面を明らかにするもので、本研究に幅と深みを与えるものである。このように日英米での調査や関連研究をほぼ予定通り行うことが出来たが、個人アンケート調査の結果分析が遅れた点は否めない。そのため、研究枠組みの構築は構想段階からなかなか進まず、平成21年度前期にかけて取り組む所存である。
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Research Products
(8 results)