2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330093
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
矢作 敏行 Hosei University, 経営学部, 教授 (40230289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外川 洋子 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (20295398)
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Keywords | 小売企業 / 持続的な競争優位性 / 組織能力 / 総合スーパー / 食品スーパー / アパレル・ショップ / 家電量販店 / ホーム・センター |
Research Abstract |
日本小売企業の卓越性を検討するため、長期財務データを行うと同時に、個別企業の聞取り調査を実施した。その結果得られた企業8社の卓越性について、組織能力の生成・発展・変容・移転の観点から持続的な競争優位性の源泉を明らかにする事例研究に取り組んだ。また、全体的な戦略パターンを探るため、小売企業の配送センターの配置・機能設計および食品スーパーにおける店舗運営管理に関する2つのアンケート調査を実施した。 以上の作業を実施するため、法政大学イノベーション・マネジメント研究センター内にミクロ流通研究会を設置し、研究協力者として10名程度のメンバーを組織し、研究会を継続的に開催した。 その結果、持続的な競争優位性の基盤となる組織能力として、総合スーパー・イズミの地域密着型経営、食品スーパー・ヨークベニマルの店舗運営能力、コンビニエンス・ストア・セブン-イレブン・ジャパンの単品管理経営、アパレル・ショップ・ユニクロの製販統合型事業モデル、ホーム・ファニシング・ストア・ニトリの深いイノベーション、ホーム・センター・コメリの独自業態創造、家電量販店・ヤマダ電機の一番店主義経営、平和堂湖南の連続的な適応力を特定し、その形成過程を中心に分析した。 2010年3月末まで大半の作業を終了し、各事例研究の草稿が6月末にはほぼ集まる予定であり、2010年度中には研究書(日本経済新聞出版社)を刊行する見通しである。
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Research Products
(2 results)