2007 Fiscal Year Annual Research Report
社会的に排除された若者の自立支援における社会関係資本形成の意義に関する実証的研究
Project/Area Number |
19330165
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宮崎 隆志 Hokkaido University, 大学院・教育学研究院, 教授 (10190761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横井 敏郎 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 准教授 (40250401)
間宮 正幸 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 准教授 (70312329)
上原 慎一 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 准教授 (10269136)
藤野 友紀 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 助教 (60322781)
大高 研道 聖学院大学, コミュニティ政策学部, 准教授 (00364323)
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Keywords | 若者自立支援 / フリーター / 社会的ひきこもり / 非行少年 / 発達障害 / 多文化教育 / ソーシャル・キャピタル / 移行過程 |
Research Abstract |
本年度は以下の柱に沿って調査・検討を進めた。 1包括的な相談・支援体制のありかた 田辺市のひきこもり支援システムを対象に、包括的な相談・支援体制の現状と課題を確認した。また家族会を含めた総合的な支援ネットワークの意義について確認した。 2就労支援を視野に入れた若者自立支援実践の実態把握 和歌山市のエルシティオや名古屋オレンジの会では、社会的ひきこもり者の居場所づくりにとどまらず、就労への連続的な移行を視野にいれた支援実践を展開している。その実態把握に努め、ジョブコーチ・ジョブサポーターの役割を検討した。 3ソーシャルキャピタルの形成過程に関する検討 和歌山市麦の郷、北海道浦河町の浦河べてるの家を対象に、当事者の回復から就労に至る支援実践が、いかなるソーシャルキャピタルの形成を伴っているのかを検討した。 4非行少年の立ち直り支援システムの検討 滋賀県あすくる、広島県少年サポートチームを対象に、非行少年の立ち直りのための社会的支援の現状と課題について検討した。また、非行と向き合う親たちの会を訪問し、非行少年立ち直り支援の一環としての家族会の意義について検討した。 5労働市場の限界線上に位置する若者たちの自立支援 不安定就労を余儀なくされている人々の自立支援の先行経験を確認するため、生保世帯や母子世帯の自立支援実践の先進例について調査を実施した。 6言語的マイノリティの青少年の発達と学習についての理論的検討 UCLAからKris Gutierrez教授を招き、「立教大学教育研究国際セミナー2007」およびシンポジウム「言語的マイノリティの青少年の発達と学習」を開催した。 以上を通して、社会的に排除された若者たちが領域横断的に抱える共通課題を孤立・無緑化等のキーワードで抽出する可能性が明らかになってきた
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Research Products
(13 results)