2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330166
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 満 Tohoku University, 大学院・教育学研究科, 教授 (70171527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井山 竜平 東北大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (30304702)
槇石 多希子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (80209402)
笹原 恵 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40237813)
朝岡 幸彦 東京農工大学, 連合農学研究科, 教授 (60201886)
大高 研道 聖学院大学, コミュニティ政策学部, 准教授 (00364323)
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Keywords | 生涯学習 / ガバナンス / 福祉国家 / サードセクター / 市民社会 |
Research Abstract |
現在、社会構造改革や地方分権化の推進という文脈で、教育や文化領域の公共諸施設の管理運営の仕組みが大きく変容しつつある。とりわけ、社会教育の領域では公民館や生涯学習センターなどが指定管理制度のもとで、多様な主体によって担われるようになってきている。これまでの公的設置と公的運営が前提とされてきたガバナンスのあり方が大きく搖らいでいる。本研究け、この社会教育の新しいガバナンスの原理と具体的な編成について、理論的、実証的研究、そして比較研究をふまえて政策的な提言を行うことに課題がある。 今年度は、公民館については、長野県松本市、長野県飯田市、福島県会津坂下町、奈良県奈良市の公民館調査を実施し、そこで働く職員に対するインタビュー、住民意識調査を実施した。女性センターについては、静岡県磐田市、静岡市、青森県青森市の各センターを取り上げ、昨年度にひきつづき調査を実施した。これらの調査・研究を踏まえ、研究会を開催して、この研究成果を、宮崎隆志「飯田市の公民館再編が意味するもの」、大高研道「公共サービス供給体系の再編と社会的企業」、笹原恵「静岡県男女共同参画センターの指定管理者制度導入をめぐって」、広森直子「男女共同参画施設のガバナンスにおける労働と学びの経験」、槇石多希子「『自主公民館の運営研究会』における議論展開」、高橋満「会津坂下町の公民館自主化と住民意識」、高橋満『福祉国家の変容と生涯学習施設のガバナンスの再編』として公刊した。
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Research Products
(5 results)