2007 Fiscal Year Annual Research Report
児童自立支援施設所蔵資料の分析による少年教護法成立経緯に関する研究
Project/Area Number |
19330173
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
二井 仁美 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 准教授 (50221974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 由可里 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (60322210)
石原 剛志 静岡大学, 教育学部, 准教授 (10340043)
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Keywords | 少年教護法 / 感化院 / 児童自立支援施設 / 感化教育 / 障害児 / 修徳館 / 感化法改正期成同盟 / 武田慎治郎 |
Research Abstract |
本研究は、感化院関係者の主体的運動によって1933年に議員立法として成立した少年教護法の性格を感化院の実態との関係の中で解明することを目的とし、その方法として、児童福祉施設等が所蔵する未整理資料群を発掘・整理し、それらの資料集編纂とその分析を行うこを目指す。 本年度は、少年教護法制定の中心的役割を果たした武田慎治郎、熊野隆治がそれぞれ施設長を務めた施設社会福祉法人武田塾および大阪府立修徳学院所蔵資料の調査を行った。修徳学院では、約700件の資料の所在を確認し、その目録を作成すると共に、少年教護法制定と少年教護法運用に関する重要資料等をカメラ撮影し、DVDへのデジタル変換を経て影印本とした。「日本少年教護協会録旧日本感化教育会」「庶務重要文書編冊関西支部」「昭和七年末武田蔵書奮闘録期成同盟会書類」「少年教護法案第六十四議会通過礼状発送先」「日誌感化法改正期成同盟」「大阪府少年教護革新私案」「学院新計画案未了の部」「関西少年教護院長会録」「公立感化院大阪府立修徳館写真帖1922年作成」「大阪府立修徳館写真帖昭和4年6月」「昭和十年度少年教護全」「昭和十一年度少年教護」「昭和十二年度少年教護」「昭和十三年度少年教護」「昭和十四年度少年教護」「昭和十五年度少年教護」「昭和十六年度少年教護」「昭和十七年度少年教護」「昭和十八年度少年教護」である。武田塾では、『少年教護時報』「感化法改正運動日誌」「諸文書綴雑ノ部」「寄附金送金書類綴」「感化法改正期成同盟会宛照会回答綴」「少年教護法案期成同盟会委員宛葉書綴」「少年教護法案期成同盟愛知支部宛葉書綴」「武田慎治郎宛葉書」「少年教護法案関係電報」を撮影し、影印本とした。あわせて、本年度は、国立公文書館所蔵の少年教護法制定関係文書を蒐集するとともに、感化院長会議議事録の検討を進めた。修徳学院創立百周年記念誌に今年度の作業の中間報告に位置する原稿を執筆した。
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Research Products
(3 results)