2007 Fiscal Year Annual Research Report
学校教育と社会的不平等に関する国際比較研究:PISAデータの分析を中心に
Project/Area Number |
19330189
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
尾嶋 史章 Doshisha University, 社会学部, 教授 (30177224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 博之 大阪大学, 大学院・人間科学研科, 教授 (60135647)
阿形 健司 同志社大学, 社会学部, 准教授 (10252298)
荒牧 草平 群馬大学, 教育学部, 准教授 (90321562)
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Keywords | 社会学 / 社会的不平等 / 教育 / 学力 / 国際比較 / 世代間関係 |
Research Abstract |
19年度は、研究計画の初年度ということもあり、おもに20年度以降の本格的な分析のための準備を行った。 (1)PISAを用いた社会科学的研究のレビューを行い、その論点と問題点を研究会で整理した。 (2)PISA2003を用いて、予備的な分析を行い、学習時間と学業達成スコア(テスト得点)との関係の各国の特徴、学習態度などテスト得点とは異なる側面における階層差の国際比較など、今後PISAデータを用いた研究の課題となるポイントを確認した。 (3)Hyunjoon Park氏を招いて、Plausible Value(PV値)として与えられる学業達成スコアの分析に関するワークショップを開催した。このワークショップにおいては、このPV値の標準誤差が大きくなる特徴をとらえるための分析プログラム(WesVar)の利用方法まで含めた分析手法を習得した。 (4)マクロな社会構造分析としては、学歴を基準とした所得移動の日仏比較分析を着手し、基本的な分析を終えた。Arnaud Lefranc氏を招いて11月にワークショップ開催し、意見交換を行った。 (5)さらに文化活動指標を用いた社会階層構造分析、教育達成過程のトランジションモデル、さらには父所得と教育達成の関連に関する趨勢分析など、SSMデータを用いた分析を行い、国際比較分析の基礎整備を行った。
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Research Products
(1 results)