2007 Fiscal Year Annual Research Report
次世代の全球衛星重力場へ向けての数理的フロンティア研究
Project/Area Number |
19340129
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
徐 培亮 Kyoto University, 防災研究所, 助教 (10293961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 洋一 京都大学, 理学研究科, 教授 (30133854)
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Keywords | satellite geodesy / Earth's gravity field / position perturbation / velocity perturbation |
Research Abstract |
平成19年度の最重要な研究課題として次世代の全球衛星重力場へ向けての完全に新しい数学的モデルの開発を行い、構築した。具体的な研究成果は以下の通りである。「1」新しい衛星位置と速度摂動を導き出した。摂動精度は準線形、線形や二次近似である。この新しい摂動モデルは今までの3つの基本的な地球の重力場のマッピング手法よりも、宇宙測地観測システムから得た観測データの前例のない高精度と連続性を完全に使えた。そのため、次世代の全球衛星重力場へ向けての最大の問題点としての革命的な高観測精度とその匹敵できない数学的モデルの矛盾を解消した;「2」従来の軌道摂動手法は摂動関数の平均値の付近たけで有効になったが、新しい座標と速度摂動の数学的モデルは任意の長さの軌道アークでも全体として有効になった。それで、新しい数学的モデルは今迄出来ない小さい重力場シグナルの検出も出来るようになった;「3」従来の軌道摂動手法はResonanceと Critical Inclinationの問題もあったが、新しい座標と速度摂動の数学的モデルはそんな問題を完全に解消した。従来の衛星軌道のResonanceとCritical Inclinationは実の軌道物理現象ではなく不適当な数学からの人工物とも言える;「4」構築した衛星位置と速度摂動を使用して各種の衛星観測データの観測方程式を導き出した。この成果は2008年に国際学術誌(Celest Mech Dynam Astron)で公表された。また、研究代表者はこの成果は2008年度のヨーロッパの地球科学総会で招待講演として研究発表した。
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