2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19350057
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 文彦 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (50107695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 毅 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80303866)
金田 勇 酪農学園大学, 酪農学部, 教授 (30458129)
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Keywords | テレケリック感熱高分子 / ポリイソプロピルアクリルアミド / 共貧溶媒性 / フッ素化テレケリック鎖 / 組み替えネットワーク / 歪み硬化 / 応力極大 / 法線応力 |
Research Abstract |
両末端がアルキル鎖で修飾された感熱性テレケリック鎖C18-PNIPAM-C18(M=12,22,35,49K)の準濃水溶液中での会合体の構造を,光散乱法,DSC測定,蛍光偏光解消法等で実験的に調べ,相分離開始点(曇点)を測定し(Winnik),理論計算と比較検討した(田中).第2溶媒(メタノール)を混合し,曇点がどのように低下するか(共貧溶媒性)を分子量の異なる数種のPNIPAM鎖について調べた.主鎖の連鎖性協同水和と末端基の会合が共存するような溶液について「高分子水溶液の統計力学モデル」を構築し,コイル・グロビュール転移曲線,ならびにLCST型の曇点曲線を計算することで主鎖ならびに末端基の効果を解明した(田中,古賀).PNIPAMならびにポリイソプロピルオキサゾリン(PiPrOx)水溶液に各種の塩を添加し,曇点がどのようにシフトするか詳細実験を行い(Winnik),イオン水和と鎖への協同水和の均衡という統計力学モデルにより塩溶(salting-in),塩析(salting-out)の分子メカニズムを調べた(田中). 非アフィン組替えネットワーク理論(田中,古賀)と分子シミュレーション(古賀)を用いて,上記のテレケリック鎖ゲルの流動特性(シックニングとオーバーシュート),勇断バンディング,高勇断速度での破断現象の研究を行った.テレケリックポリエチレンオキシドを用いて勇断開始流における応力の経時変化を測定し,結果を比較した(金田).オーバーシュートの起こる時間と勇断速度との関係を見出した.
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Research Products
(9 results)