2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19350061
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
松本 章一 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 教授 (00183616)
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Keywords | フジカル重合 / 分解性ポリマー / 交互共重合 / 分解性ゲル / ポリスルホン / 酸素架橋 / ジエンモノマー / 酸化反応 |
Research Abstract |
本研究では、新規分解性ポリマーの合成と分解特性評価,酸素架橋ポリマーの合成と反応,取り外し可能な分岐・架橋ポリマーの構造ならびに物性制御について研究を行っている。 今年度は,リビング重合を利用してジエン型マクロモノマーやテレケリックポリマーを合成し,酸素による分岐ならびに架橋ポリマーを合成した。また,汎用ポリマーへの側鎖ジエニル基の導入,さらに酸素による架橋ポリマーの合成,ゲルの特性評価,分解性の評価を行った。効率よくジエン構造をポリマーに導入するための反応性化合物をジエニル基の導入剤として用いることを検討し,酸素との反応による架橋ならびに生成ゲルの分解挙動を明らかにした。次に,ジエニル基と酸素の反応を利用してあらかじめポリマー中に組み込んだ取り外し可能な分岐構造の解体によるポリマーの物性変化を明らかにするため,ブロック,グラフト,ならびにスターポリマーのミクロ相分離構造制御を行った。末端にジエニル構造を含む異なる種類のポリマーを酸素と共重合し,主鎖部分がポリペルオキシド,側鎖に異なる種類のセグメントを含むポリマーを合成した。二種類以上のセグメントを分子内に含むポリマーはミクロ相分離構造をとり,これらブロック,グラフト,スターポリマーの分岐点の取り外しによるミクロ相分離構造からマクロ相分離への相構造の変化を追跡した。さらに,本研究で得られるポリペルオキシドに接着粘着機能を付与するため,側鎖置換基に適当な官能基の導入を試み,熱分析と力学強度測定から機能評価し,側鎖置換基の構造によって最適な分子構造設計を行った。接着ならびにはく離試験では,常温での強度の保持と加熱処理によるはく離性を検討した。
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Research Products
(22 results)