2007 Fiscal Year Annual Research Report
超大型振動台を用いた実システムの精密振動試験に関する研究
Project/Area Number |
19360108
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田川 泰敬 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (20216807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶原 浩一 防災科学技術研究所, 兵庫耐震工学研究センター, 主任研究員 (10450256)
佐藤 栄児 防災科学技術研究所, 兵庫耐震工学研究センター, 研究員 (60343761)
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Keywords | E-Defense / 運動制御 / 反力 / 油圧アクチュエータ |
Research Abstract |
2005年、防災科学技術研究所による世界有数の大規模振動実験施設(E-Defense)が完成した。我々は、この非常に高額かつ大きなポテンシャルを秘めた施設を、将来にわたり有効かつ継続的に利用し、我国の地震防災技術開発に役立てていくためには、"加振精度の向上によるより信頼性の高いデータの蓄積"、および、"新たな実験手法の確立による新たな試験対象の獲得"が最も緊急かつ重要な技術的課題であると考えている。多くの振動台ユーザは、振動台が、与えられた目標波形通りに正確に動くものと考えがちである。しかし、実際には大型の試験体が搭載される場合、振動台は試験体からの大きな反力の影響を受け、振動台の動きは目標のそれとは大きく異なったものとなる。そこで,本年度は,E-Defenseを構成する種々の要素(油圧アクチュエータ,リンク機構,振動台,制御系)の数値モデルを作成し,得られたモデルの各パラメータを可能な限り,実際の実験結果と一致するように定めた.また,振動台に搭載する,試験体についても実験結果に良く合うモデルの同定に成功した.さらに,上記2種のモデルを結合し,試験体の反力が試験体の運動に与える影響についてもシミュレーションを行い,実際の実験結果とよく一致することを確認し,作成したE-Defenseシミュレータの有効性を確認した.
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Research Products
(2 results)