2007 Fiscal Year Annual Research Report
多端子情報理論を柱としたセンサネットワーク理論の構築と応用
Project/Area Number |
19360175
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大濱 靖匡 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20243892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
得重 仁 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (50336921)
毛利 公美 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (50281697)
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Keywords | 多端子情報理論 / センサネットワーク / CEO問題 / ベクトル型ガウスCEO問題 / 中継通信路 / 情報セキュリティ |
Research Abstract |
1.CEO問題の研究:多数の分散地点でセンサーから観測される雑音で汚れた情報信号を各地点で独立に符号化して送り、そこで、情報信号に関する推定を行うシステムを考える。これは、分散並列型センサネットワークの理論的モデルとの一つである。この通信ネットワークにおいて、通信の効率と推定信号の品質とのトレードオフ関係を明らかにする問題は最高経営責任者(Chief Executive Officer、CEO)問題とよばれている。CEO問題は、幾つかの特別な場合には解けているが、基本的には、未解決である。本年度、ガウス型EO問題の未解決の部分を検討するために、これまでに得られた結果を概観し、解決の方向を明らかにした。また、縦列接続型センサネットワークの代表的なものとして、中継通信路に注目し、主に通信の安全性の立場から、通信の性能解析を行った。特にガウス型通信路の場合に、通信の理論限界と安全性のトレードオフ関係を解析し新しい結果を得た。 2.ベクトル型CEO問題の研究:CEO問題では、各センサが同一の信号を観測する場合を扱ったものであるが、一般には、必ずしも同一でない信号を観測する場合がある。この場合のCEO問題は、ベクトル型CEO問題とよばれる。この問題も一般には未解決である、ここでは、ベクトル型のCEO問題に対し、CEO問題と同様の研究方法で取り組み、これまでに得た結果よりも強い結果を得た。
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