2009 Fiscal Year Annual Research Report
第4世代移動通信に向けた超高効率パケット無線アクセス技術の研究
Project/Area Number |
19360179
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐和橋 衛 Musashi Institute of Technology, 知識工学部, 教授 (50449287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 尚生 東京都市大学, 知識工学部, 教授 (60350229)
樋口 健一 東京理科大学, 理工学部, 講師 (10459729)
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Keywords | 移動体通信 / 移動無線アクセス / 無線リソース制御 / MIMOチャネル伝送 / 最尤判定 / OFDM / マルチホップ(リレー)ネットワーク / メッシュネットワーク |
Research Abstract |
(1)適応無線アクセス技術: ・直交周波数分割多重(OFDM)アクセスにおいて参照信号を用いた同期検波復調を行ったときの,パケットアクセス技術に必要な制御情報(リソースブロック割り当て,変調方式,再送制御関連情報など)の周波数ダイバーシチ効果の観点から最適な多重パラメータを明らかにした. ・上りリンクシングルキャリア(SC)-FDMAアクセスにおける周波数ホッピングを用いる制御情報の高効率多重を目的として,符号化語の最尤判定を用いたときのホッピング信号の最適合成法を明らかにし,巡回シフトおよびブロック拡散を用いる直交CDMA多重のブロック誤り率特性を明らかにした. ・4G移動通信方式の無線インタフェースの候補であるLTE (Long-Term Evolution)-Advancedにおいて,下り/上りリンクにおける基地局間協調送信(受信)を行ったときのセル端ユーザスループットの改善効果を明らかにした. (2)MIMO多重の高効率伝送: ・最尤判定信号分離を用いるOFDM-MIMO多重において送信ストリーム毎独立に変調方式・チャネル符号化率の制御を行う場合(適応変調・チャネル符号化)において,受信SNR (Signal-to-Noise power Ratio)の増大に対して連続する変調方式を用いるModulation and Coding Scheme(MCS)を用いることにより,各送信ストリームの受信SNRに応じた独立MCS制御は,全送信ストリームの受信SNRに応じたテーブルを用いる協調MCS制御法とほぼ同等のスループットを実現することを示した. ・DFT-Spread OFDMに基づくシングルキャリアMIMO多重において,提案した周波数領域受信信号の準最尤検出法が,最適な拡散率を選択することによりOFDM MIMO多重伝送に比較してパケット誤り率を低減できることを示した. (3)マルチホップ(リレー)技術: ・無線メッシュネットワークの面的な拡大を実現するアクセスノードからゲートウェーへの経路を対象とした迂回経路構築アルゴリズムの評価を行った.また,DHT(ハッシュ)アルゴリズムを適用した大規模網の端末位置分散管理法を提案し,シミュレーションにより優位性を確認した. ・車々間通信へのモバイルアドホックネットワーク(MANET)の適用の検討,ZigBeeネットワークと無線メッシュネットワークを組み合わせた広域センシング情報流通網のアーキテクチャの提案を行った.
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Research Products
(74 results)