2009 Fiscal Year Annual Research Report
3次救急を対象とした救急医療情報伝送システムの高度化と最適運用方策に関する研究
Project/Area Number |
19360229
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高山 純一 Kanazawa University, 環境デザイン学系, 教授 (90126590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 晶一朗 金沢大学, 環境デザイン学系, 准教授 (90334755)
稲葉 英夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60159952)
後藤 由和 金沢大学, 附属病院, 講師 (60282167)
柳沢 吉保 長野工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (70191161)
二神 透 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (40229084)
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Keywords | 3次救急医療 / 医療情報デジタル伝送 / ネットワーク信頼性 / 予後改善効果 / 中山間地域 / 過疎地域 |
Research Abstract |
現在の救急業務の実態は、救急車が現場に到着してから、傷病者を救急病院へ搬送するまでに、約23分間(搬送時間の全国平均)を要している。その搬送時間の中で行われる病院前救急医療(プレホスピタルケア)は、非常に重要な役割を持っており、重篤な傷病者の救命率向上に、極めて大きな影響を持つ。しかも、救命率向上を図るためには、消防機関(救急車)と医療機関(救急病院)の連携強化が不可欠であり、救急医療情報のデジタル無線伝送システムの高度化がその鍵を握るといわれている。つまり、救急車から救急病院へ「傷病者の様子(動映像)」と「救急隊員(救急救命士など)の活動状況」ならびに「バイタルサイン(心拍数などの医療情報)」をデジタル無線伝送することにより、医師の適確な指示(救命処置)が可能となるとともに、救急専門医師に指導・助言を要請することも可能となる。また、一方救急患者の受け入れ拒否による救急車のたらい回し問題が急増している。この原因の一つに、救急患者の容態がわからないことによる受け入れ拒否があり、患者の動画像を伝送することで、正確な受け入れ判断が可能となる。 そこで本研究では、まず(1)日本における救急医療の現状と課題を整理するため、昨年全国の政令市、中核市を対象に実施した救急搬送に関する全国調査結果を詳細に分析し、全国の救急医療の現状と課題を明らかにした。また、消防機関や救急病院の現場で求められている医療情報の内容と品質(信頼度)に対するニーズも把握した。(2)救急業務用の高度医療無線伝送システムのアンテナ設置位置の最適化検討システムの開発も行った。(3)救急医療現場への本システムの試験導入の検討を行い、救命率向上にどの程度貢献できるのか、その可能性を既存携帯電話を使って検討した。
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[Journal Article] Impact of severe earthquake on the occurrence of acute coronary syndrome and stroke in a rural area of Japan2009
Author(s)
Tsuchida M, Kawashiri MA, Teramoto R, Takata M, Sakata K, Omi W, Okajima M, Takamura M, Ino H, Kita Y, Takegoshi T, Inaba H, Yamagishi M.
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Journal Title
Circ J 73
Pages: 1243-1247
Peer Reviewed
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