2009 Fiscal Year Annual Research Report
積雪寒冷地域における可視光通信を用いた歩行者ITSの整備計画に関する研究
Project/Area Number |
19360234
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Research Institution | Hokkaido Institute of Technology |
Principal Investigator |
亀山 修一 Hokkaido Institute of Technology, 空間創造学部, 教授 (30295894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苫米地 司 北海道工業大学, 空間創造学部, 教授 (40102785)
佐藤 威 独立行政法人防災科学技術研究所, 雪水防災センター, 総括主任研究員 (30142920)
石田 眞二 北海道工業大学, 空間創造学部, 准教授 (20347751)
川端 伸一郎 北海道工業大学, 空間創造学部, 准教授 (10224833)
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Keywords | 積雪寒冷地 / 可視光通信 / LED / 歩行者ITS / 安全・安心情報 |
Research Abstract |
本年度は,降雪や吹雪などの気象状況が可視光通信LEDの通信能力に及ぼす影響を解明することを目的とした冬期フィールド試験,および高齢者・障害者などの交通弱者が求める安全・安心情報を把握するためのヒアリング調査・アンケート調査を実施した. 冬期フィールド試験は,平成22年2月に北海道工業大学構内で実施し,降雪・吹雪が可視光通信LEDの搬送波に与える影響を測定する試験(物理層試験)と,データ伝送に与える影響を測定する試験(データ伝送試験)を実施した.両試験では,可視光通信に赤色LEDユニットを使用し,搬送波の周波数を100kHzとした.物理層試験は,赤色LEDから発せられる搬送波を,25m離れた場所の受光センサで受信し観測した.データ伝送試験は,8ビットの並列データを,赤色LEDを利用してFSK伝送し,物理層試験と同様に25m離れた場所の受光センサで受信した.また,フィールドでは,情報通信能力の測定とともに,降雪量,風速,視程を連続計測した.両試験の結果から,降雪・吹雪に伴う視程の減少に従って搬送波の信号強度,信号品質パラメータである光信号雑音比(OSNR)が減少し,データ伝送のビット誤り率(BER)が大きく増加することが明らかになった. また,高齢者,視覚障害者,肢体不自由者を対象にヒアリング調査とアンケート調査を実施し,冬季と冬季以外において,交差点や歩道を歩行する際に必要(あったら良い)と感じる,安全と安心に関する情報(安全・安心情報)を明らかにするとともに,それらの優先順位について検討した.
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Research Products
(1 results)