2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Ecological Genetic Analysis of Reproductive Isolation caused by the Timing of Reproduction
Project/Area Number |
19370011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
MIYATAKE Takahisa Okayama University, 大学院・環境学研究科, 教授 (80332790)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 遺伝子 / ゲノム / 行動生態学 / 昆虫 / 進化生態学 / 時間生物学 |
Research Abstract |
発育速度などの生活史タイミングを支配する発育タイマーは、野外において常に自然選択にさらされている。たとえば、ある昆虫が新しい寄主植物上で生活し始めると(=寄主転換)、発育期間が延長したり、逆に短い発育期間が有利になったりするだろう。発育タイマーを支配する遺伝子が交尾リズムに多面的に影響するなら、寄主転換した個体群の交尾リズムは元の個体群のものとは異なるだろう。交尾リズムに大きな差が生じれば2つの個体群間では交配が成り立たない。かくして生殖隔離の進化が生じる。本研究では、生殖隔離を引き起こす多面発現効果を持つ遺伝子の正体を解明する。(1)ウリミバエのdbtが生殖隔離にどのように関与するかを分子生態学的に解明し、(2)野外において交尾タイミング(交尾時刻と交尾季節)の違いと発育タイミングの相関が生殖隔離の原因とされている代表的昆虫種群であるミバエ類・メイガ類の近縁個体群や近縁種のdbt等時計遺伝子の該当塩基配列を比較し、自然界で時計遺伝子が発育タイマーと概日機構のリンクを介して、生殖隔離にどれほど関与しているのか、明らかにする。また繁殖のタイミングに関する生物現象について、各種生物での解析結果を蓄積する。
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Research Products
(13 results)