2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19370080
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
馬渕 一誠 Gakushuin University, 理学部, 教授 (40012520)
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Keywords | 細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン / 細胞骨格 / アクチン調節タンパク質 / 細胞分裂 / 分裂シグナル |
Research Abstract |
卵細胞の分裂シグナル関連因子:ウニ卵のformin/diaphanous familyタンパク質UDiaの遺伝子クローニングを行い、全長のアミノ酸配列を決定した。また部分長のタンパク質を大腸菌で発現し、抗血清を得た。ウニ卵にカリキュリンを作用させた時に形成される疑似分裂溝の位置は卵軸にたいして角度、距離ともにランダムである事を見いだした。アフリカツメガエル卵の同ファミリータンパク質XDiaの抗体を抗血清からアフィニティー精製した。ウニ卵でアクチンフィラメント結合性蛍光色素タンパク質融合タンパク質のmRNA注入によりタンパク質が発現されることを確認した。 分裂期のミオシンリン酸化と分裂シグナル:ショウジョウバエS2細胞のミオシンは表層流によらず、細胞質に拡散しているミオシン分子が赤道面表層で捕捉されることで収縮環に集積することを明らかにした。捕捉にはミオシン調節軽鎖の活性化リン酸化と重鎖のフィラメント形成が必要であることを明らかにした。 分裂酵母のシグナル関連因子:分裂酵母のミオシンのターゲットとなるMid1のリン酸化部位を1箇所同定したが、まだ分子全長の20%が解析できたのみなのでさらに継続している。 分裂酵母の収縮環の形成過程:分裂酵母に蛍光色素タンパク質で標識したアクチンを発現させた。このアクチンが細胞内で活性を保っているかどうかを検討する。蛍光抗体法によりformin/diaphanous familyタンパク質Cdc12が、収縮環前駆構造のアスター様構造の1-数カ所に局在することを見た。 分裂酵母キネーシン様タンパク質Klp8の分裂位置への局在は微小管でなくアクチンに依存する結果を得た。
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