2008 Fiscal Year Annual Research Report
農村社会開発におけるソーシャルガバナンスの研究-美しい村づくりの日独比較-
Project/Area Number |
19380125
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
石田 正昭 Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (80144228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 博美 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (20346000)
波夛野 豪 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (30249370)
石井 敦 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (90222926)
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Keywords | 環境都市づくり / 市民活動団体 / Bodensee-Stiftung / イクレイ・ジャパン / ワールド・カフェ / JA女性組織 |
Research Abstract |
【ドイツ調査】コンスタンツ湖をベースとした環境活動に取り組む市民グループ、研究者、農家、行政、企業、協同組合等の面談調査を行った。調査にあたっては、コンスタンツ大学湖沼学研究所ならびに自然保護団体Bodensee-Stiftung(ボーデン湖基金)の全面的な協力を得た。市民グループの活動としては、Uberlingen市のUbinとの交流のなかで、彼らのめざす活動が自己完結的なものではなく、社会変革的なもの、ないしは政策提言的なものであることを確認した。また、行政(基礎自治体)による環境保全活動は、Donaueschingen市の事例も含めて、都市計画(建設計画)と密接な関係を有しており、とくにエネルギー効率の高いまちづくり、家づくりを重視していることを確認した。 【国内調査】イクレイ・ジャパンでの資料・情報収集に引きつづき、太陽光発電、小水力発電などローカルな再生エネルギーの開発に注力する北杜市、市民参加型の1%節電運動を展開している川越市の現地調査を行った。これらの調査から、市民参加型の環境都市づくりが、省庁別縦割り行政によって困難な局面に立たされていることを確認した。また、市民参加型のまち・むらづくりの先進事例として、ワールド・カフェ方式を導入している名張市、女性組織の活性化を支援しているJA紀南、JAさがの事例を調査した。
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Research Products
(5 results)