2009 Fiscal Year Annual Research Report
農村社会開発におけるソーシャルガバナンスの研究-美しい村づくりの日独比較-
Project/Area Number |
19380125
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
石田 正昭 Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (80144228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 博美 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (20346000)
波夛野 豪 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (30249370)
石井 敦 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (90222926)
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Keywords | 農村社会開発 / 市民統治 / LEADER+ / 高齢者協同組合 / フェライン / カリタス / ディアコニー / エネルギー協同組合 |
Research Abstract |
本年度は、本研究課題の最終年度に当たり、農村社会開発における住民参加・住民統治にかかる総合的な調査研究を行った。すなわち、農村社会開発を担う活動主体と活動内容について、過去2年間では調査しきれなかった対象・領域を明確にし、それに基づいて現地調査を企画し実施した。その主たる調査先は次のとおりである。 (1)EUのLEADER+の事業主体と事業内容をバイエルン州Mueldorfで調査した。 (2)農地整備事業の事業主体と事業内容、とりわけ非農家参加の意義と手法についてバイエルン州Tuesslingにおいて調査した。 (3)高齢者協同組合の事業主体と事業内容をバーデン・ヴュルテンベルグ州Riedlingenで調査した。 (4)フェラインの活動主体と活動内容を、全国機関(ドイツ・フェラインとフェライン連盟の協会、通称bdvv)、ポツダム大学、ブランデンブルグ市町村連盟で調査した。 (5)教会・宗教施設として圧倒的な存在感を示しているカリタス(カソリック系)、ディアコニー(プロテスタント系)について本部、地区本部で調査した。 (6)市民参加による再生可能エネルギーの生産・販売について、フライブルグのエネルギー協同組台を事例に調査した。 (7)環境教育の実例としてフライブルグのエコステーションを調査した。 (8)環境に配慮した農業に関する先進的な取り組みとして、フライブルグ近郊のデメーター農場を調査した。 以上の調査結果をふまえて、ドイツの社会目的のグループ活動(協同組合、フェライン、教会・宗教施設、チームプロジェクトなど)のもつ強さの秘密を日本との比較で考察した。これについては現在も検討を継続中である。
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Research Products
(9 results)