2007 Fiscal Year Annual Research Report
アクチンと微小管をつなぐ新たな分子の細胞内制御機構及び生体内機能の解明
Project/Area Number |
19390048
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
佐藤 真 University of Fukui, 医学部, 教授 (10222019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 聖二 福井大学, 医学部, 講師 (10304065)
池田 弘 福井大学, 工学研究科, 講師 (80377473)
八木 秀司 福井大学, 医学部, 助教 (10303372)
謝 敏カク 福井大学, 医学部, COE研究員 (40444210)
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Keywords | 細胞骨格 / アクチン / 微小管 / 細胞移動 / 結合蛋白 / 葉状仮足 / radial migration |
Research Abstract |
我々は、形成期の大脳皮質脳室帯において、フィラミンAの分解が制御され、その制御をもとに脳室帯からの細胞移動開始がコントロールされる仕組みを見いだした。さらに、LL5分子がフィラミンAに結合すること、そしてLL5のノックダウンにより大脳皮質神経細胞の移動停止が起こること、さらにはその移動停止はフィラミンAの同一細胞内強制発現によりレスキューされることを見いだした。これらの事実はLL5の大脳皮質神経細胞移動の調節機構は主にフィラミンAの発現量によっていることを示唆する。一方、LL5は、フォスファチジルイノシトール3リン酸PIP_3に高い特異性で結合しうるpleckstrin homology domain(PH domain)をその分子内にもつ。このことは、LL5が細胞膜上のPIP_3に依って、細胞内にて時間空間的に制御されていることと考えられる。以上を踏まえ、以下の実験を行った。 実験:神経細胞におけるフォスファチジルイノシトール分子によるLL5の活性制御機構の検討 ・ PIP_3に親和性の高いPH domainに蛍光タンパクを融合させた分子を大脳皮質神経細胞に発現させ、移動神経細胞についてPIP_3分布を時空間的に解析したところ、移動神経細胞の先端方向の突起に、PIP_3の局在を見いだした。なお、LL5の本来のPH domainを別の分子由来の、異なるフォスファチジルイノシトール分子へ親和性の高い、PH domainと置き換えての検討については、現在変異分子を作成中である。 実験:LL5の結合分子からみた細胞内局在・機能制御の解明 LL5のフィラミンAとの結合部位が、従来とは異なる部位であることを見いだした。さらに、LL5の新たな結合分子を、数種同定し、その解析を進めた。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Establishhment of framework of the cortical area is influenced by Otx12008
Author(s)
Ando, K. Yagi, H., Suda, Y., Aizawa, S., Sakashita, M., Nagano, T., Terashima, T., Sato, M.
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Journal Title
Neurosci. Res. 60
Pages: 457-459
Peer Reviewed
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[Journal Article] Molecular characterization of the ankle-link complex in cochlear hair cells and its role in the hair bundle functioning.2007
Author(s)
Michalski, N., Michel, V., Bahloul, A., Lefevre, G., Barral, J., Yagi, H., Chardenoux, S., Weil, D., Martin, P., Hardelin, J. P., Sato, M., Petit, C.
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Journal Title
J Neurosci. 27(24)
Pages: 6478-6488
Peer Reviewed
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[Presentation] LL5beta, which regulates Filamin A and inhibits FILIP activity, is essential for radial migration2007
Author(s)
Okamoto. M., Takabayashi. T., Rahman. MT., Kawasaki. M., Takeuchi. S., Yagi. H., Kubota.. C., Fujieda. S., Nagano. T., Sato. M.
Organizer
Society for Neuroscience 2007
Place of Presentation
サンディエゴ
Year and Date
2007-11-03
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