2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390071
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
萩原 正敏 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・疾患生命科学研究部, 教授 (10208423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野島 孝之 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特任助教 (80431956)
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Keywords | イントロンレスmRNA / REF / EJC / 核外輸送 |
Research Abstract |
タンパク質をコードするmRNAは核外に輸送されて翻訳されるため、mRNAの核外輸送は遺伝子発現の重要な制御ステップのひとつである。スプライシングされたmRNA上に形成されるEJC(exon junction complex)と呼ばれる複合体中のREF(RNA export factor)が、mRNAの核外輸送を担っているとのモデルが考えられている。申請者はスプライシングされないイントロンレス遺伝子のmRNAの核外輸送制御機構に注目し、生化学的解析と生細胞へのマイクロインジェクションにより、期間内に以1)CBC-REF複合体構成因子の同定、2)CBC-REF複合体構成因子の機能解明、3)CBC-REF複合体依存的mRNAの同定、4)CBC-REF複合体の形成制御機構と組織特異性の解明を目指した。 mRNA核外輸送に関わる因子がT7 RNAPで合成された各種RNAにほとんど結合しないのに対し、RNAPIIで転写されたRNAのうちスプライシングが完了した成熟mRNAに特異的に効率良く結合していることが見出された。さらに興味深いことに、RNAPIIで転写されたpre-mRNAには核外輸送因子はほとんど結合していなかったが、イントロンをあらかじめ除いたintronless・-globin RNAには効率良く結合した。このことはスプライシングに依存しない核外輸送因子のRNA結合機構が存在することを示しており、それらをmRNA上に呼び込むためのRNAPII転写と共役した機構が存在することが示唆された。
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[Presentation]2007
Author(s)
萩原正敏
Organizer
日本ケミカルバイオロジー研究会
Place of Presentation
京都大学
Year and Date
2007-05-09