2008 Fiscal Year Annual Research Report
ストレス誘導性HKG2Dリガンドの病態における役割
Project/Area Number |
19390107
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笠原 正典 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 教授 (30241318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外丸 詩野 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20360901)
富居 一範 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (20431306)
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Keywords | ナチュラルキラー細胞 / 活性化リガンド / NKG2D |
Research Abstract |
HKG2Dはナチュラルキラー細胞(NK細胞)とCD8+T細胞(キラーT細胞)の主要な活性化レセプターである。本レセプターに対するリガンド(以下、HKG2Dリガンド)は正常細胞には発現していないが、がん化、ウイルス感染などのストレスによって発現が誘導される。NKG2Dにリガンドが結合すると、NK細胞、CD8+T細胞は活性化され、がん細胞、ウイルス感染細胞を破壊する。本研究では、NKG2Dリガンドの構造・機能・発現調節機構を詳細に解析するとともに、マウスにおける疾患モデルとヒト疾患を対象にNKG2Dリガンドの病態発生に果たす役割を解析することを目的とした。本年度は当研究室で最近同定されたマウスNKG2DリガンドであるH60b(histocompatibility-60b)、H60c(histocompatihility-60c)の構造・機能・発現調節機構の解析を行い、以下の成果を得た。1. H60bは膜貫通型蛋白質、H60cはGPIアンカー型蛋白質である。2. H60b、H60cを発現する細胞はNK細胞に感受性になる。3. 正常マウスの組織では、皮膚と女性生殖器においてH60c遺伝子の高い発現が確認された。H60cは皮膚、生殖器粘膜などで重要な機能を果たすリガンドである可能性がある。4. Mouse embryonic fibroblastsにマウスサイトメガロウイルスを感染させると、H60b遺伝子の発現が誘導されるが、H60a、H60c遺伝子の発現は誘導されない。
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Research Products
(5 results)