2008 Fiscal Year Annual Research Report
女性特有のリプロダクティブヘルス及び保健習慣と疾病についての大規模疫学調査
Project/Area Number |
19390180
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
藤田 利治 The Institute of Statistical Mathematics, データ科学研究系, 教授 (30175575)
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Keywords | コホート研究 / 既往状況 / 年齢 / 女性 / 発生率 / データマネジメント / 女性要介護老人 / 死亡 |
Research Abstract |
本研究では、女性コホート研究のデータを使用して、第1に横断調査データにより疾病の既往の実態を把握し、第2に追跡調査データにより検討可能な疾患や死亡についての発生についてのリスク要因の検討を行うことを目的としている。 データを使用する女性看護職を対象者としたコホート研究は、郵送による自計式調査であるために回答には異常値や論理的不整合が多発していた。特に、経時的に調査を繰り返した場合に、そうした不整合が疾患発生であるのか、誤記入であるかは重大な問題であることが判明した。そこで、平成20年度には、異常値、論理的矛盾などを網羅的に検出して対処を行うデータマネジメント・システムの作成に着手した。このシステムはプログラムをその都度開発することなしにExcelファイルでの管理を可能にするものであり、他の大規模疫学調査にも転用可能なものを目指している。なお、本研究の研究期間内では、このコホート研究によっては短い追跡期間にならざるを得ないことから、臨床検査値により把握可能な高脂血症や高血圧などの比較的発生頻度の高い疾患発生のみの検討が可能である。そこで、これらの疾患の発生の把握可能性についての点検を進めた。 重篤な疾患や死亡の発生について短期間の追跡研究で検討を行うため、要介護認定のなされた女性高齢者を対象とする女性コホート(約1500人)を設定した。そして、平成20年度には疾患の保有状況を調査し、疾患発生や死亡についての追跡調査を開始した。
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