2008 Fiscal Year Annual Research Report
強心作用に関する新しい分子機序の解明、病態との関連解析と新しい治療法への応用
Project/Area Number |
19390211
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 正明 Mie University, 大学院・医学系研究科, 教授 (00223181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 勝也 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40343222)
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Keywords | 心筋ミオシン / リン酸化 / ミオシン軽鎖キナーゼ / ミオシンホスファターゼ / 心不全 |
Research Abstract |
(1)心筋ミオシン軽鎖キナーゼ(cMLCK)の精製と性状解析 マウス心筋ミオシン軽鎖キナーゼのcDNAをもとに、リコンビナント蛋白質を作成して、マウスcMLCKに対する抗体を作成した。この抗体プローベとして豚心筋よりcMLCKの精製方法を確立しつつある。精製が終了後、その生化学的分子性状、カルモデュリン依存性などの活性調節機構について解析する予定である。 (2)心筋特異的ミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)トランスジェニックマウスの作製 コンベンショナルな心筋特異的MLCKのトランスジェニックマウス(Tgマウス)は4ライン作成が終了し、その内2ラインを現在野生型マウスと交配させ繁殖中である。成体になってからMLCK活性を誘導のできる誘導型MLCK Tgマウスは、作成用のベクターの構築中であり、ベクターが出来次第トランスジェニックマウスの作成に取りかかる。 (3)種々の心不全病態におけるRLCリン酸化レベルの検討 アドリアマイシン誘発心筋症ラットモデルを作製して、経時的に心機能などのデータの収集を行った。今後、種々の心不全モデルの各段階における心筋RLCリン酸化レベルを含めた分子マーカーを解析して、これらのマーカーと心不全との関連につき解析する。
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