2007 Fiscal Year Annual Research Report
プリオン病とアルツハイマー病の両疾患に共通する治療戦略論の確立
Project/Area Number |
19390234
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堂浦 克美 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (00263012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逆瀬川 裕二 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90418616)
照屋 健太 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30372288)
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Keywords | プリオン病 / アルツハイマー病 / アミロイド親和性化合物 / 治療 / 病態 / プリオン / Aβ / 構造活性相関 |
Research Abstract |
本研究はプリオン病とアルツハイマー病のモデル動物で共通に治療効果を発揮する化合物Bをもとに、治療学の側面から両疾患に共通する病態発生機序の存在を検証するため、以下の研究を実施した。 (1)構造活性相関解析 化合物Bの母核となる構造を持つ化合物群を、市販の各種化合物ライブラリーより探索し、これまで検討していない化合物を入手して、プリオン持続感染細胞による評価系を用いて抗プリオン作用を、またAβアミロイド-Heparin結合阻害、Aβ凝集阻害活性、凝集Aβによるアストログリア初代培養細胞への毒性を抑制する活性を検定し、抗プリオン活性および抗Aβ活性に必要ないくつかの基本的化合構造を抽出した。 (2)薬物動態解析 代表的な有効化合物について、静脈注射後の薬物の体内動態をマウスを用いて調べた。脳および血漿より化合物含有画分を調製し、液クロにて化合物濃度を測定して脳や血液での動態情報を得た。(3)の情報とともに、有効化合物の最適化に必要な情報であった。 (3)薬理学的解析 プリオン病モデル動物(Tg7マウス/シリアンハムスターと263Kプリオン、Tga20マウスとRMLプリオン/福岡1プリオン/22Lプリオン)を用いたin vivo薬効評価実験を行った。潜伏期間・脳病理所見・異常型プリオン蛋白量・感染力価を解析した。また、アルツハイマー病モデルマウス(Tg2576)での薬効評価として脳中および血中のAβ量の評価を行った。化合物Bの関連化合物のいくつかは、化合物Bと同等程度にin vivoで効果を発揮することが判明しつつあるが、これまでのところ化合物Bを凌ぐものは見つかっていない。
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Research Products
(34 results)
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[Journal Article] Two different clinical phenotypes of Creutzfeldt-Jakob disease with a M232R substitution.2007
Author(s)
Shiga Y, Satoh K, Kitamoto T, Kanno S, Nakashima I, Sato S, Fujihara K, Takata H, Nobukuni K, Kuroda S, Takano H, Umeda Y, Konno H, Nagasato K, Satoh A, Matsuda Y, Hidaka M, Takahashi H, Sano Y, Kim K, Konishi T, Doh-Ura K, Sato T, Sasaki K, Nakamura Y, Yamada M, Mizusawa H,Itoyama Y
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Journal Title
J. Neurol. 254
Pages: 1509-1517
Peer Reviewed
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