2007 Fiscal Year Annual Research Report
デュシェンヌ型筋ジストロフィーのエクソンスキッピング誘導治療に関する研究
Project/Area Number |
19390284
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松尾 雅文 Kobe University, 医学系研究科, 教授 (10157266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹島 泰弘 神戸大学, 医学系研究科, 准教授 (40281141)
八木 麻理子 神戸大学, 医学系研究科, 助教 (60362787)
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Keywords | ジストロフィン / リボゾーム / エクソンスキッピング / 治療 |
Research Abstract |
私たちは、多数のDMD患者の経過を観察している。その中で、筋生検を多数のDMD例で実施しており、多くの筋組織を凍結保存している。私たちは、これまでに世界に先駆けて実施したDMDのエクソンスキッピング誘導治療の結果からDMD骨格筋では「タンパク合成システムの早期破綻」があることを世界で初めて明らかにした。本研究は、DMD骨格筋のタンパク合成システムについてリボソームに焦点を当てて分子生物学的手法を用いて解析し、「タンパク合成システムの早期破綻」を分子レベルで明らかにする。 DMD患者骨格筋でのリボソームRNAの年齢差を解析するためDMDの症状の軽い年齢の幼若患者の骨格筋組織と筋萎縮の進行した年長患者の骨格筋組織を用いて、その組織中のリボソームRNAを解析し、両群間の差を明らかにすることに着手した。 冷凍保存された骨格筋組織をクライオスタットを使い薄切片にし、この薄切片からキットを用いRNAを抽出した。そして、抽出RNAのサイズ分布に年令による差があるか否かを検討した。そのために、抽出したRNAをキャピラリー電気泳動を用いてサイズによる詳細な分離とそれぞれのサイズについての量を測定した。そして、リボソームRNAのサイズの分布の年令差について検討した。
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