2007 Fiscal Year Annual Research Report
制限増殖型ウイルス治療におけるPETを用いた新規評価法の開発
Project/Area Number |
19390420
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
後藤 章暢 Hyogo College of Medicine, 医学部, 教授 (70283885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 秀司 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10441320)
千田 道雄 先端医療振興財団, 先端医療センター, 研究所副所長 (00216558)
富永 英之 先端医療振興財団, 先端医療センター, 研究員 (00393348)
寺尾 秀治 兵庫医科大学, 医学部, 研究生 (10457103)
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Keywords | 前立腺癌 / 遺伝子治療 / PET / [^<18>F]FDG / [^<18>F]FHBG |
Research Abstract |
本研究の目的は、前立腺癌に対する制限増殖型アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療の治療効果およびの各臓器へ及ぼす影響をPETにより経時的に評価することである。本年度は、治療に使用する前立腺癌に対する新規制限増殖型アデノウイルスベクターの作製を行った。本研究に用いるアデノウイルスベクターは、前立腺癌細胞において特異的に増殖するように設計するため、オステオカルシン(OC)プロモーターを組み込んで、OCプロモーターによりアデノウイルスのEl領域をドライブする必要がある。さらに、アデノウイルスベクターによる遺伝子治療における遺伝子導入効率を、フッ素18で標識したグアニン誘導体([18F]FHBG)を用いたPET撮像で評価するため、アデノウイルスファイバー遺伝子のC-terminal末端にHSV-TK(wild typeおよびSR39mutant)遺伝子を挿入する必要がある。そこで、まずE1欠損領域に組み込むOCプロモーターについては、前立腺癌に特異的なOCプロモーターがユニバーサルプロモーターと比較してそのプロモーター活性が比較的弱いため、OCEla領域をpBPAOCEIプラスミドから制限酵素を用いて切り出し組み換えを行い挿入した。また、ファイバー遺伝子のC-terminal末端に組み込むHSV-TK(wild typeおよびSR39mutant)遺伝子は、pCDNA3.1(+)プラスミド内に組み込まれているHSV-TK(wild typeおよびSR39mutant)から制限酵素を用いて切り出し、HSV-TK(wild typeおよびSR39mutant)の発現をCMVプロモーターで制御させ、さらにHSV-TK(wild typeおよびSR39mutant)遺伝子の下流にIRES(internal ribosomal entry site)-hrGFP(humanized recombinant green fluorescentprotein)を組み込んだ形で組み換えを行い挿入し、本研究で用いるアデノウイルスベクターAdOCEI-TKおよびAdOCEla-TKMを作製した。
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Research Products
(4 results)