2007 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頸癌撲滅のためのHPV型共通予防ワクチンの開発研究と治療ワクチンの基礎的研究
Project/Area Number |
19390424
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉川 裕之 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40158415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八杉 利治 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20251267)
松本 光司 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30302714)
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Keywords | HPV / VLPワクチン / L2ワクチン / キメラワクチン / 中和抗体 / バキュロウイルス / 子宮頸癌 / エピトープ |
Research Abstract |
ヒトパピローマウイルス(HPV)16感染は、子宮頸癌に関連する15typesのHPVの一つで、約50%の原因を占めている。L1蛋白で作られたHPV16のウイルス粒子(VLP)による感染予防は型特異的であることが知られている。今回、我々は型共通の中和活性エピトープを持つL2蛋白を、L1蛋白に挿入することで、VLPワクチンを改変することを試みた。このキメラL1は、L1アミノ酸(aa)430とaa433の間に、L2配列(aa18-38,aa56-75またはaa96-115:aa101でSをLに、aa112でTをSにreplaceした)を挿入することで作成した。3種類のキメラL1は、昆虫Sf9細胞でリコンビナントのバキュロウイルスを用いて、それぞれ発現させて得られた。このキメラVLPを解析した。キメラVLPの表面には、L2蛋白が提示されていることが確認された。このキメラVLPでウサギを免疫すると、キメラVLPは、HPV16を中和する活性を維持したまま、感染性のHPV18,31,52,58pseudovirionを中和する抗体を誘導することができた。クロス中和抗体の力価は型特異的中和抗体の力価に比べ低かった。しかしながら、一般にL2蛋白に対する中和抗体力価は低くても、感染予防することが知られているので、このキメラVLPは数多くのハイリスクHPVの感染を予防するワクチン候補になることができることが示された。
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Research Products
(37 results)