2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390487
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
寺中 敏夫 Kanagawa Dental College, 歯学部, 教授 (60104460)
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Keywords | 歯面被覆 / シリカ被膜 / 齲蝕予防 / 齲蝕治療 / 抗菌性シラン / ヘルヒドロポリシロキサン |
Research Abstract |
1.二酸化ケイ素低温生成法の確立:19年度はPHPSを塗布したウシエナメル質上に炭酸ガスレーザーを照射することにより二酸化ケイ素の被膜を生成することができることを報告した。20年度はさらに低温化、簡易化を図るために、種々な金属酸化物を加えた過酸化水素水によるラジカル生成法を試みたが、添加速度が遅く、炭酸ガスレーザーと同等あるいはこれを凌駕する方法は確立できなかった。本法については研究期間外の21年度においても引き続き検討を加える。 2.シランカップリング剤の細胞毒性試験:二酸化ケイ素被膜表面には抗菌性シランカップリング剤のみならず、我々が既に報告済みの10F2S-3Iなどとも効率よく結合することができるため、両者の細胞毒性を検討した。その結果、本研究で生成した二酸化ケイ素被膜と10F2S-3Iはいずれの濃度においてもコロニー形成率96%以上であり、未処置対照と有意な差は認められなかった。以上よりin situ研究実施の可能性が得られた。 3.抗菌性シランカップリング剤の合成:アリル基を有する新規抗菌性シランカップリング剤の合成に成功し、北里大学公衆衛生学講座に委託し、Minimum Inhibitory Concentration法にて評価を受けた。その結果、新規抗菌剤含有シランカップリング剤は極めて有効な抗真菌作用を有していることが示され、Journal of Oleo Scienceに論文として発表した。 〔連携研究者〕東京理科大学・工学部好野則夫 〔研究協力者〕神奈川歯科大学・歯学部大学院生田中隆博、森梨恵 東京理科大学・工学部修士生入山宏平、菅谷茂矩、松田千恵、水谷洋介
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Research Products
(13 results)