2010 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児の睡眠分析システム情報共有プラットホームの構築
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19390563
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10213555)
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Keywords | 乳児 / 睡眠・覚醒 / 行動分析 / 録画析システム / Webシステム / 添い寝 / 動画分析 / SIDS |
Research Abstract |
最終年として、乳児の画像データの集積、画像分析ソフトウェアの完成(録画・分析手法の確立)を継続するとともに、研究者をつなぐプラットホームを完成させることを目標とした。具体的には、以下の3点である。 1. 母児同室下における乳児(生後2週目~12週目)の睡眠覚醒状態のデータを継続して収集するとともに、夜間の睡眠覚醒を録画するためのハードウェアを調整し、完成させる。 2. 開発したハードウェアによる画像録画データから、視察判定に合わせたアルゴリズムの開発を行い、ソフトウェアを完成させる。 3. 研究者とのネットワークを深め、各研究者間をつなぐプラットホームを構築し、睡眠データの共有、アルゴリズム作成時の意見を収集する。 上記、目標1.録画のハードウェアについては、対象である乳児に非侵襲で、夜間の暗い環境状況下で安定した画像収録ができるようにするために、特に赤外線LED照明と超高感度モノクロカメラを改良して、軽量化等を配慮した一式の機械ができあがった。目標2.解析システムについては、画像差分を算出し、アルゴリズムを作成したのるプロライト社製のシステムを改良したものである。目標3.情報共有プラットホームとして、研究者間が簡便に利用可能で、録画データが収録可能な大容量ストレージをもち、堅牢なセキュリティをもつサーバーを構築した(http://www.heto.biz:50180)。引き続き、WEB上でのデータの交換やソフトウェア作成においてディスカッションを行っていく。 成果公開と研究者ネットワークについては、録画画像を録画・分析する研究については、国内では、日本赤ちゃん学会第10回学術集会にてポスター発表し、録画や分析に関する研究者と意見の交換を行った。国際学会では、20_<th>Congress of the European Sleep Research Societyにて発表し、参加していた乳児の睡眠研究者らと交流し、大容量の録画画像データの保存・共有に関わる情報交換を行った。
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