2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジアの無形文化における仮頭の研究-仮面との比較から-
Project/Area Number |
19401015
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
細井 尚子 Rikkyo University, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (40219184)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟屋 利江 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00201905)
板谷 徹 沖縄県立芸術大学, 芸術文化学研究科, 教授 (20130867)
竹本 幹夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90138181)
中野 照男 独立行政法人東京文化財研究所, 副所長 (20124191)
山本 宏子 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70362944)
|
Keywords | 仮頭 / 仮面 / アジア / 身体表現 / 芸能 / 民俗 / 祭礼 / 儀式 |
Research Abstract |
第3年度にあたる平成21年度は、下記のように2回の研究会、1回の国内調査、3回の海外調査、また中間成果報告として1回の国際シンポジウムを行った。 ○5月2日:研究会(於立教大学昨年度報告、今年度計画打ち合わせ、分担確認) ○7月12日:民博(チベット仏教・ポン教関連資料閲覧) ○8月29日へ9月5日:モンゴル(チベット仏教フレーツァム関連資料収集・仮頭の計測) ○9月7~17日:ブータン(チベット仏教チャム関連資料収集及び聞き取り調査) ○1月15日:研究会(於立教大学シンポジウム最終確認・打ち合わせも兼ねる) ○1月16,17日:国際シンポジウム「日本伎楽とチベット仏教チャムの比較研究-仮頭に注目して-」(於立教大学、立教大学アジア地域研究所主催、早大演劇博物館演劇映像学連携研究拠点共催、三菱財団・国際交流基金助成) ○3月3~7日:台北(林柳新記念偶戯博物館所蔵の仮頭、仮面資料調査) 本年度は仮頭の定義、属性について、メンバー個々の分担テーマの中間成果報告により、一応のまとめをシンポジウムという形で行った。この3年間の活動の結果、基礎資料の蓄積ができるに伴い、「仮頭」の定義を申請時の造形上のもの(「頭から被る」)に置くのを改め、その機能の1つである「仮装性の低さ」「頭を挿げ替える」点に注目して定義を変更した。 また、宗教性が伴うという属性を抽出できた。最終年度である来年度は、関連資料の収集、分析、検討を行い、上記の2点の仮説一定義・宗教性(どのような宗教の、どのような場合・機能において仮頭を用いるのかなど)の裏づけを行い、アジア地域における仮頭についての成果としてまとめたい。
|
Research Products
(25 results)