2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
The overall research on old collection of books of Japanese classical literature scholar NAGASAWA TOMOO that remains in old Taipei empire university
Project/Area Number |
19401016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
TAKAHASHI Masahiko Fukuoka University, 人文学部, 准教授 (00216756)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Keywords | 国文学 / 日本史 / 国学 / 長沢伴雄 / 国立台湾大学 |
Research Abstract |
本研究は、旧帝国大学時代に海外に流出し現地に残った国学者の膨大な旧蔵書の精査を行うことで、これまで国内の資料によってのみ構築されてきた国学史を是正することを目的とし、調査によって、得られた新資料や新しい視座を公表することで、江戸時代後期の文壇を再構成するものである。 (1)長澤文庫悉皆調査 これまでの簡単な書名目録ではなく、詳細な書誌を採り、公刊することで、利用者の利便性を高める。 (2)一次資料『絡石の落葉』の書誌調査・翻字作業 長沢伴雄の歌文を集めた稿本群29点を調査し、翻字を行う。画像データの提供を図書館から受けるとともに、判読困難な箇所は原本によって確認し、研究期間内に公刊する。 (3)一次資料『伴雄の日記帖』の書誌調査・翻字作業 長沢伴雄の日記・随筆群18点を調査し、翻字を行う。人間関係・思想・有職故実など内容が多岐にわたり、歌文集に比べて判読困難な字体であるため、年数がかかると考えられる。研究期間内に、画像データの提供をうけ、翻字作業に入る。 (4)台湾大学図書館司書への日本古典籍の書誌作成技術指導 台湾大学図書館には、3万冊に及ぶ日本の古典籍が所蔵されており、未整理のものも相当数になる。それらの古典籍は保存処理はなされているものの、専門的な書誌作成技術を持たないために、目録化できない状況にある。そこで、日本語専門の司書職員に対して、書誌作成技術を教授し、将来の目録作成に寄与したいと考える。
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Research Products
(6 results)