2008 Fiscal Year Annual Research Report
スワヒリ語圏における超民族語と諸民族語の相克と均衡-言語文化的動態の記述を通して
Project/Area Number |
19401022
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中島 久 Osaka University, 世界言語研究センター, 特任研究員 (00144543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小森 淳子 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (10376824)
竹村 景子 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (20252736)
米田 信子 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (90352955)
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Keywords | 社会言語学 / タンザニア / 文法記述 / スワヒリ語 / アフリカ / 超民族語 |
Research Abstract |
本研究の目的は多民族・多言語状況が常態であるアフリカの言語文化的動態を、主にスワヒリ語圏における言語状況の記述を通して明らかにしようとするものである。中心となるテーマは課題名にもあるように「超民族語と諸民族語の相克と均衡」であり、タンザニアにおけるローカルな土着の民族語と、諸民族間の共通語として用いられる「超民族語」であるスワヒリ語との関係を、社会言語学的調査を踏まえて明らかにする。 本年度は現地調査に7名の研究協力者を派遣した。それぞれの氏名と派遣国:調査内容は以下の通りである。 1.八尾紗奈子(タンザニア:キリマンジャロ州の社会言語学的調査、チャガ語文法記述) 2.安部麻矢(タンザニア:タンガ州の社会言語学的調査、マア語の文法記述調査) 3.荒瀬早幸(タンザニア:ザンジバルの社会言語学的調査、ザンジバルの方言記述調査) 4.日野舜也(タンザニア:ザンジバルの社会言語学的調査、ザンジバルの文化調査) 5.阿部優子(タンザニア:ルクワ州の社会言語学的調査、ベンデ語の文法記述調査) 6.大門碧(ウガンダ:カンパラの社会言語学的調査、ステージ・パフォーマンスの調査) 7.神谷俊郎(南アフリカ:バッツァ語記述調査) 現地調査により、タンザニアのそれぞれの地域の社会言語学的状況の調査結果が持ち寄られ、今後のまとめに向けて大変有意義なデータを集めることができた。またそれぞれの研究テーマである言語記述や文化記述を行い、その成果は今後、論文などの形にまとめられる。
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Research Products
(11 results)