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2008 Fiscal Year Annual Research Report

ラオス地方文書とオーラル・ヒストリーの組織的収集・保存体制の構築

Research Project

Project/Area Number 19401027
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

増原 善之  Kyoto University, アジア・アフリカ地域研究研究科, 研究員 (90378828)

Keywords東洋史 / ラオス / 地方文書 / オーラル・ヒストリー / ラーンサーン王国
Research Abstract

平成20年度において、研究代表者はカウンターパートであるラオス国立大学社会科学部の教員等4名とともに、ラオス国サワナケート県へ1回、フアパン県へ2回現地調査に赴き、オーラル・ヒストリーの採録および地方文書の探索を行った(サワナケート県ではプータイ族およびモン・クメール系のマコーン族の村々を、フアパン県ではラオ族および赤タイ族の村々を中心に調査を行った)。前年度に引き続き、今回採録した村の歴史や土地に伝わる神話、伝説、昔話などはラオス国立大学社会科学部の協力を得て、テープ起しを行い、編集作業を進めている。この他、サワナケート県の調査では、フランス植民地期に同県セポーン郡の領主が使用していたと伝えられる3個の印章を発見することができた。インドシナ戦争当時、行政文書や印章を始めとする地方行政に関わる物品がほとんど失われたラオスにおいて、こうした印章が発見されることは極めて珍しく、貴重な発見といえる。一方、フアパン県の調査では、ラオス・ラーンサーン王国期の行政文書が言及している地方国が存在していた地域に赴き、文書に記された地方国の領域が現代の地図の上でどのように表されるかということを明らかにするため、村人への聞き取り調査を行ったりした。また、前年度に引き続き、バンコクのタイ国立図書館に保管されているラーンサーン王国行政文書の調査を行い、国王の印章(国璽)入りの文書22通について翻字作業をほぼ完了することが出来た。平成21年度中に同翻字版の刊行を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Book (1 results)

  • [Book] 「霧が晴れた朝」新谷忠彦他編『クイ文化圏の中のラオス : 物質文化・言語・民族』2009

    • Author(s)
      増原善之
    • Total Pages
      650
    • Publisher
      慶友社

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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