2008 Fiscal Year Annual Research Report
東北アジア(日中韓露)における朝鮮族の拡散と新コリアン・ネットワーク形成の研究
Project/Area Number |
19401042
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
SAVELIEV Igor Nagoya University, 大学・大学院・国際開発研究科, 准教授 (60313491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 龍彦 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60170643)
浅川 晃広 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 講師 (80402410)
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Keywords | 朝鮮族 / ネットワーク論 / 移民 / 植民地政策 / 社会調査 |
Research Abstract |
20年度には、中国、韓国、ロシア、日本の東北アジア4カ国において朝鮮族社会や活発に展開される新コリアン・ネットワークの実態を明らかにするために現地調査を行い、研究成果を日本社会学学会、国際シンポジウム"Managing Migration in International Context: Challenges from an Emerging Multi-cultural and Multi-ethnic Society in Korea"(韓国)、アジア研究学会年次大会(アメリカ合衆国)で発表した。 20年8月に、櫻井龍彦は、青島と上海において中国朝鮮族の組織の活動家などへのインタビューを行い、その組織の集会を観察し、朝鮮族ネットワークの構築について調べ、関連資料を収集した。 同年4・10月に、浅川晃広とサヴェリエフ・イゴリは、韓国の安山、ソウル、インチョンにおいて韓国在住のロシア・コリアン(12名)へのインタビューを行い、Inha Universityで開催された国際シンポジウム"Managing Migration in International Context: Challenges from an Emerging Multi-cultural and Multi-ethnic Society in Korea"で研究成果を発表した。 また、同年11月に、櫻井龍彦、浅川晃広とサヴェリエフ・イゴリは、ロシアのサンクト・ペテルブルグとモスクワにおいてロシア・コリアン(9名)へのインタビューを行い、サンクト・ペテルブルグ国立大学東洋学部で同大学の研究スタッフと共同で国際ワークショップ"Asian Diasporas in Contemporary Context"を組織化し、研究成果発表を行った。 20年12月〜21年2月には、平成20年度に得られたデータを分析し、移動要因とパターン分類、移動先国家や地域と朝鮮族社会との諸関係、ロシア・コリアンのネットワーク形成過程などを解明した。さらに、浅川晃広は、20年11月に日本社会学学会年次大会で、サヴェリエフ・イゴリは21年3月にアジア研究学会年次大会(アメリカ合衆国、シカゴ市)おいて研究成果を発表した。
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Research Products
(11 results)