2009 Fiscal Year Annual Research Report
ロシアにおける人口危機・労働力不足と経済成長-労働市場の構造変動を探る-
Project/Area Number |
19402029
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
大津 定美 Osaka Sangyo University, 経済学部, 教授 (20081119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 典生 富山大学, 極東地域研, 教授 (50302245)
雲 和広 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (70314896)
ベロフ アンドレイ 福井県立大学, 経済学部, 教授 (30305487)
石川 健 島根大学, 法文学部, 准教授 (90252890)
武田 友加 早稲田大学, 政治経済学院, 助教 (70376573)
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Keywords | ロシアの経済成長 / ロシアの出生率動向 / 労働力人口動態と雇用問題 / 学卒労働市場 / 技術者・経営者のリクルート / 民間人材会社 / 所得動向と貧困 / 経済危機と失業率 |
Research Abstract |
経済成長と雇用・労働力、についてロシアと日本を比較するのが目的であるが、文献だけでなく現地調査の対象としてより重要なのはロシアで、今年はサンクト・ペテルブルクの比重を大きくする形で実施した。ロシアでは労働力不足が懸念されているが、08年秋からの金融危機で、失業が増えると、労働市場は若干緩むか、というのが、今年の問題の焦点の一つであった。 とはいえ、国民の労働生活、とりわけロシアの雇用問題・労働市場の実態の把握は、雇用や所得の公式統計が若干信憑性に欠けるところがあり、困難な面がある。これを現地での企業訪問や聞き取りアなどで補う必要がある。 ロシアでの労働者インタビューについては、武田友加、堀江典生の協力(他のプロジェクトと兼ねて現地訪問)のもと、大津が中心となって、夏季の休みを利用する形で、実施した。その成果の一部は、下記の研究会やワークショップで報告されたが、主要なものとしては、学術書の刊行を予定している。 ・国内研究会は計画通り、大阪、東京、富山で計三回実施した。 ・また3年間の研究成果の中間のまとめとして、「ロシア労働市場・国際ワークショップ」を開催した(09年12月京都大学)。ここにはモスクワから専門研究者2人を招へいし、国内からの発表も含めて、2日間にわたって盛大に行われた。その成果はのちの学術出版で公表される予定である。
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Research Products
(14 results)