2007 Fiscal Year Annual Research Report
共生社会における性教育の現代的意義-スウェーデンの先進的事例に学ぶ-
Project/Area Number |
19402048
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
佐藤 年明 Mie University, 教育学部, 教授 (80162452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 克哉 三重大学, 人文学部, 教授 (50225455)
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Keywords | 共生社会 / 性教育 / スウェーデン / 性と共生(sex och samlevnad) / 多文化社会 |
Research Abstract |
当初計画は,佐藤の従来のスウェーデン性教育研究を踏まえ,共生社会研究としての性教育研究として再度位置づけを明確にする作業を中心とするとしていた。しかし,現地との調整が難航する中2008年2月にようやく15日間の研究調査を設定することができたので,当初掲げた7種類のヒアリング対象の中から敢えて第2番目のスウェーデン性教育協会と第5番目の基礎学校,高等学校限定した。学校関係では,従来からつながりがあるAlviksskolanに加えて,今回新たにStockholm及びその周辺のBanslattsskokan,Bredangsskolanを訪問し,「性と共生」を中心とする授業参観の機会を得た。また,Dalaroskolaのスタッフ,Blackeberg gymnasiumの副校長と面談し,今年9月-10月に両校において「性と共生」の授業の参観を行なう許可を得た。 一つの問題点として,スウェーデンでは数年前に比べて授業のビデオ撮影の許可を得ることが難しくなり、今回はBredangsskolan(「性と共生]以外の授業を参観)でしか許可されなかった。研究上記録保存が必要であることついて粘り強く交渉を進めるとともに,次善の策として映像をともなわないvoice recorderでの記録の交渉等も考える必要がある。 第2年度は引き続き学校訪問・授業データ収集を続けると共に,Lafa(ストックホルム県エイズ防止プログラム)等学校での「性と共生」教育に関係の深い団体から手始めに,スウェーデンの「共生社会における性教育」のための社会的ネットワークをけ検証する作業も本格的に行なっていきたい。
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Research Products
(3 results)