2007 Fiscal Year Annual Research Report
表層地質と変動地形に基づく陸上プレート境界断層における地震サイクルの実証的研究
Project/Area Number |
19403001
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
奥村 晃史 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 教授 (10291478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前杢 英明 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50222287)
隈元 崇 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (60285096)
後藤 秀昭 広島大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (40323183)
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Keywords | 活断層 / トランスフォーム / GPS / 地形計測 / 衛星画像 / DEM / RTK / プレート内部変形 |
Research Abstract |
(1)トルコ側との協議による研究計画の策定:アンカラのトルコ資源探査開発総局において,同局国際関係調整官および海外共同研究者と本研究の実施計画と協力体制について協議を行った. (2)予察的調査:トルコ側の事情によって今年度内にフィールド調査を共同で行うことは困難なため,日本側だけで,ゲレデ周辺の北アナトリア断層の変動地形について従来の知見を確認すると共に,新たな視点からの調査の可能性を検討した.また,従来検討が十分行われていない北アナトリア断層の運動に伴うアナトリアマイクロプレート内部の変形と地震を検討するため,1938年カマン地震を対象に,考古遺跡の断面を検討して予察的調査を行った. (3)変位量と変位地形計測システムの導入:二周波型GPS,RTK固定局システムとRTK移動局システムそれぞれ一式,およびL1/L2GPS測位結果解析システムを導入して,測量手法を確立して習熟するとともに,断層変動地形および地盤高の計測を試験的に行って問題点の検討を行った. (4)北アナトリア断層1939年地震断層のうち,断層変位地形が明瞭であり,かつ山地地域を断層が通過するために,従来変動地形の定量的な検討が行われていなかったエルジンジャン盆地西方地域について,ASTER衛星写真データを購入して,基礎的な解析を行った.さらに同データ解析ソフトを導入して,標高データをもとに調査地域の地形図を作成を試みた.
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