2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19404005
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山本 政儀 Kanazawa University, 環日本海域環境研究センター, 教授 (10121295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 正治 広島大学, 原爆医学放射線医科研究所, 教授 (50099090)
遠藤 暁 広島大学, 原爆医学放射線医科研究所, 准教授 (90243609)
今中 哲二 京都大学, 原子炉実験所, 助教 (90109083)
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Keywords | 旧ソ連核実験場 / セミパラチンスク / 周辺住民 / 放射線被曝線量評価 / セシウム-137 / 誘導放射性核種 / ウラン-236 / プルトニウム |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続きセミパラチンスク核実験場周辺集落、特に1953年の旧ソ連最初の水爆で影響を受けた南方面の集落(サルジャール、カラウル)を中心にきめ細かな土壌サンプリングを実施し、放射性雲の通過したセンター軸の位置,幅、さらに降下量の推定に取り組んだ。さらに、誘導放射性核種Eu-152,Co-60,水爆の規模、材料、組成などの知見を得るためにNp-237、U-236の測定も試みた。 その結果、(1)サルジャール、カラウル集落内外で土壌中のCs-137やPuがガウス分布に似た分布で蓄積していることが分かり、より正確な放射性雲の通過センター軸、幅、集落内での放射性物質の降下レベル等を評価することが出来た。また、(2)誘導放射性核種Eu-152,Co-60に関しては、化学分析-尾小屋地下極微量放射能測定室で測定することにより、両集落内外でこれらの核種を検出することが出来た。さらに、(3)水爆の材料等の知見を得るために測定を試みたNp-237およびU-236に関しても、化学分析-ICP-MSおよび化学分析-加速器質量分析計(AMS、オーストリア・ウイン大学)を使用して貴重なデータを得ることが出来た。 これらは、両集落の住民の外部・内部被曝線量を推定する上で需要なデータとなる。特にNp-237,U-236については、この地域で初めて検出されたデータであり、水爆の規模評価に役立つ。現在、これらのデータをベースにして、被曝線量評価モデル等で線量評価を進めている。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
山本政儀
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Journal Title
ビキニ被災事件から半世紀―今思うこと(広島大学平和科学研究センター, IPSHU研究報告シリーズ, ISSN1342-5965)
Pages: No. 41, 39-54
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