2007 Fiscal Year Annual Research Report
西アフリカのコメ生産制限要因解明のための遺伝型・環境型相互解析手法の導入と解析
Project/Area Number |
19405018
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
坂上 潤一 Japan International Research Center for Agricultural Sciences, 生産環境領域, 主任研究員 (70399369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 治 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 領域長 (70142106)
生井 幸子 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 研究員 (70442720)
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Keywords | 天水田 / イネ / 遺伝型・環境型 / 西アフリカ / 生産制限要因 |
Research Abstract |
本年度のフィールド研究はギニア共和国の沿岸地帯で実施した。研究代表者の坂上は、12月に現地を訪問してデータの収集などを実施した。研究分担者の生井は、収集したデータの解析などを実施した。伊藤は、日本国内における研究調整などを実施した。 圃場試験は、キンディア県フラヤ市にある4つの圃場、コナクリ県ソンフォニア市にある3つの圃場でギニア農業研究所と共同で実施した。ソンフォニア市の2つの圃場は、生育初期に発生した豪雨のために水田が過度に冠水したため、生育が十分でなく必要なデータを収集できなかった。圃場試験においては、気象観測ならびに土壌分析を行った。また、イネの生育および収量調査を行った。 現在までに、全圃場の試験データの大部分を収集し、2008年5月中には全てのデータセットが明らかになる予定である。現在までに入手したデータからは、イネの生育について、地域間差異が品種間差異よりも大きい傾向にあることが示された。生育初期に冠水が見られたが、品種によってはその減少程度が極めて小さいものもあった。また、収量は土壌の水分状態のみならず、土壌養分にも影響を受けていることを把握した。これら環境要因と遺伝要因の相関関係については現在調査中である。 初年度は、一部の圃場で前述の豪雨などにより当初の目的とする成果が得られなかったが、次年度以降は、その点を十分に配慮した試験計画をすることとした。
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