2010 Fiscal Year Annual Research Report
新しい診断法を用いたアジアにおける小児ウイルス感染症の分子疫学、予防と治療の研究
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19406026
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Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
牛島 廣治 藍野大学, 医療保健学部, 特任教授 (10091068)
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Keywords | 国際協力 / ウイルス / アジア / 診断 / 小児 |
Research Abstract |
1.ベトナムで風疹、先天性風疹症候群の遺伝子診断を行った。検出されたウイルスは2Bに属していたが、これまでの報告と僅かな変異が見られた。2.ベトナムで呼吸器感染症をRT-PCR法で診断した。RSVを42%、ライノウイルスを28.9%、A型インフルエンザを4.9%、B型インフルエンザを0.7%、ヒトメタニューモウイルスを1.4%、パラインフルエンザウイルスを3.9%に見出している。RSV感染症が特に多かった。3.2004-2005年のまだ治療がなされていない時期のHIV患児血液からHIV薬剤耐性を調べた。プロテアーゼ領域およびRT領域に耐性変異を見出した。4.日本、タイの329急性胃腸炎患児からヒトボカウイルス(HBoV)を1.8%に見出した。HBoV1と2属であった。5.スリランカの362糞便検体においてヒトパレコウイルスが8,3%陽性であった。HPeV1,3,4,5,10,11が検出された。6.バングラデシュにおいてサポウイルスの自然界でのリコンビナントウイルスが見出された。組換え部位はORF1/0RF2の重なっている所であった。7.チェンマイで30%の下痢便にA群ロタウイルスを見出した。G1P[8]、G2P[4],G9P[8],G3P[8]、G3P[10]の順であった。8.チェンマイで2.6%の下痢便にSaffoldウイルスを見出し、SAFV1とSAV2であった。9.日本の健康な45%のブタからコブウイルスを見出した。生後6か月以前がほとんどであった。3D領域でウシのU-1と類似した1検体があった。さらにVP1領域で分類できた。10.タイ仔ブタ下痢便検体から14/131例がロタウイルス陽性であった。G3、G9、P[23]、P[13]であった。11.6か月以前の17%のブタ血清中にコブウイルス遺伝子を見出した。
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Research Products
(44 results)