2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500023
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
千葉 滋 Tokyo Institute of Technology, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80282713)
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Keywords | アスペクト指向開発 / モジュール化 / プログラミング言語 |
Research Abstract |
平成20年度には、GluonJ言語の専用構文をJava言語に対する拡張として定義し、処理系の実装をおこなった。処理系はGluonJからJavaへのソースコード変換系として実装し、基盤ソフトウェアとしてJastAddを用いた。この処理系により前年度に試作した言語処理系に比べ、より直感的で短い記述で同じ処理内容を記述できるようになった。一方で、今年度に試作した処理系はソースコード変換系として実装されているため、従来あったいくつかの機能がない、いくつかの機能の実行効率があまりよくない、などの欠点もある。この欠点を改善するため、ソースコード変換系として試作と並行して、ロード時バイトコード変換系として実装方法についても検討をおこない、高速化の技法の基本的なアイデアを得た。ソースコード変換系として実装された処理系に、このロード時バイトコード変換による高速実行の技術を導入すれば、十分小さなオーバヘッドでGluonJプログラムの実行が可能になると思われる。 本年度はまた、GluonJ言語の研究の位置づけを、広くアスペクト指向言語の研究やプログラミング言語のモジュール化、コンポーネント化技術の研究の中で考察し、その結果を論文で発表した。さらにGluonJ言語および関連言語がかかえる技術的な課題についても研究をおこない、結果を論文として発表した。
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