2007 Fiscal Year Annual Research Report
複数情報源・複数記述符号化方式による画像情報発見転送方式
Project/Area Number |
19500064
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
石井 啓之 Tokai University, 情報理工学部, 教授 (50365996)
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Keywords | 情報発見 / アドホックネットワーク / MDC / マルチポイント・ポイント / DSR / ネットワークシミュレーション / テストベッド |
Research Abstract |
本研究は、アドホックネットワーク上で、安全・効率的に送信元を発見できる情報発見方式と、ビデオの品質は受容できるレベルに保つことができる複数記述符号化方式を前提にしたマルチポイント・ポイント情報転送方式を柱とする「複数情報源・複数記述符号化方式による画像情報発見転送方式」を明らかにすることを目的に進めている。平成19年度は、以下のように進めた。 (1)画像情報発見方式:アドホックネットワークにおけるコミュニティを前提に、メンバーの信頼度スコアを導入して、よりスコアの高いメンバーを通じて情報にアクセスする方式を検討した。知己の数をスコアにする評価、知己の中の目的ノード数をスコアにする評価を、コンピュータシミュレーションによって行い、提案手法の有効性を示した。 (2)情報転送方式:本年度は複数情報源・複数記述符号化方式による画像情報発見転送方式の基本特性を得ることを目的に検討を進めた。情報送信元が無線アドホックネットワーク内に複数配置され、その各々において、MDC符号化を行い、受信側の指示により、それぞれの送信元が決められた1つの記述のみを転送するモデルとした上で、制御パケット数を減らしつつ、経路の排反度を高めることにより、複数経路の同時輻輳や切断への耐力を強化できる経路選択アルゴリズムを検討し、コンピュータシミュレーションを利用し、改良ルーチングと画像品質等の関係を検討し、既存経路選択法との比較で大きな改良効果を得た。さらに、PC上にアドホックネットワークルーチング方式を搭載し、マルチホップ環境を実現し、簡易な評価を行い、シミュレーションの結果を裏付けた。
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