2008 Fiscal Year Annual Research Report
深い言語知識に基づくパターン変換型機械翻訳システムに関する研究
Project/Area Number |
19500119
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
池田 尚志 Gifu University, 工学部, 教授 (10232183)
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Keywords | 言語解析 / 解析の曖昧さ / 言語知識 / 解析誤り箇所推定 / 日常語テキスト / 機械翻訳 / パターン翻訳 / 機能文節 |
Research Abstract |
1.日本語解析システムについては、機能文節の考えを取り入れたシステムとして整備を進め、ibukiC(v0.41)として研究室のホームページ上で公開した。 2.「ボールに当たって」「開催に当たって」のような機能文節と内容語の曖昧さのある文節の区別をする処理法を考案し、システムに組み込んだ。 3.我々が開発してきた係り受け解析システムibukiSに関して係り受けの曖昧さを減らすために、いったん解析した後で曖昧さを減らすいくつかのヒューリスティックな方策をシステムに組み込んだ。 4.誤り解析箇所を推定するヒューリスティックな規則を集積して、誤り解析箇所の推定率を再現率70%、精度80%程度にまで高めることができた。 5.「扉が閉まって開かんのですわ」のような日常語表現を解析するための文節構造解析用の辞書の構築を行い、青空文庫の小説などに適用して、よい結果を得た。 6.機械翻訳システムjawについては、(1)で述べた機能文節の考えを取り入れた解析結果に対する翻訳規則を用いるバージョンに改版した。 7.多階層の係り受けを含むパターンを処理できるように改版した。 8.日中機械翻訳における使役文、使役受動文、授受表現に関する翻訳規則を作成し、手作業であるが評価した。 9.上に述べた機能文節の扱いを取り込んだjawの新しいバージョンで、その有効性を確認する意味で英語への翻訳システムjaw/Englishをサンプルシステムとして構築し、有効性を確認した。 10.日本語テキストから手話テキストへの機械翻訳システムの構築を試みた。
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Research Products
(7 results)