2007 Fiscal Year Annual Research Report
組合せ最適化問題に対する高性能メタ戦略の開発と評価
Project/Area Number |
19500200
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
片山 謙吾 Okayama University of Science, 工学部, 准教授 (80309541)
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Keywords | 組合せ最適化 / メタ戦略 / 進化計算 / 局所探索 / 最大クリーク問題 / ノード配置問題 / 学習 / PSO |
Research Abstract |
当該年度においては,組合せ最適化問題の代表例である最大クリーク問題(MCP)および通信・ネットワーク関連の問題であるノード配置問題(NPP)対するメタ戦略を中心に研究を進めた.特にMCPは,バイオインフォマティクス,通信,VLSI設計,画像処理等の重要な分野に応用があり.対象となるMCPの問題サイズは近年益々大規模化しているため,高性能かつ効率的な解法が強く要求されている.我々は,最近開発した強力な局所探索法を反復局所探索法の枠組みに導入した高性能メタ戦略を開発し,その性能を評価した.加えてMCPに対しては,有効なkick法を設計しており,ユーザによるパラメータ設定を一切必要としないものになっている.このkick法は反復局所探索法だけでなく,他のメタ戦略アルゴリズムにおいても利用可能なものとして設計した.その結果,既存アルゴリズムと遜色ない性能を実現した.またNPPに対しても同様のアプローチが可能であり,同様にkick法が必要である.NPPに対してもユーザの設定を必要としないkick法を設計し,高性能な反復局所探索法を開発した.その性能評価の結果,これまでに知られている最良アルゴリズムの性能を超越する成果を得た.その他,関数最適化問題に対するメタ戦略であるParticle Swarm Optimization法やメタ戦略に導入を試みるための学習法の検討などを通して,本研究課題をより洗練化するための模索も同時に行った.以上の研究成果は国際会議をはじめ,国内で開催の学会・研究会等で発表した.
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Research Products
(22 results)